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シナリオ名:罪を越えて

推奨人数:1人(ソロシナリオ)
推奨技能:なし
推奨PC:大切な人がいるPC(例:恋人、親友、兄弟など)
∟※KPのPCとでも可能ですが、エンディングによってはロストします。
時間:ボイセで2時間~3時間半程
難易度:★★☆☆☆
形式:シティ

資料:MAP、NPC
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あなたには罪を犯してまでも守りたい大切な人がいますか?
あなたは運命を覆す事が罪とわかっていてもこの運命に抗いますか?
あなたの大切な人はあなたが罪を犯す事を望んでいなかったとしてもその思いを貫き通しますか?
あなたがもし、を望んだ時に起こる冒涜的な奇跡があるとしたら…あなたは、どうしますか?

【導入】
探索者は本日やってくる大切な人を待っている。何気なくつけていたテレビを見れば猟奇的な殺人を取り上げたニュースがやっている。こんな素敵な日だと言うのに。似つかわしくないと探索者はテレビの電源を切る事だろう。窓から見える今日の天気はやけに不気味に曇っている。しかし今日は素敵な日だ。どこか気持ちが浮かれていて、まだかまだかと時計を見れば約束の時間だ。そろそろだと、そう思ったときインターホンが鳴った。あなたは玄関のドアを開ける。しかしそこに立っていたのは大きな荷物を持った配達員であった。
※同棲している探索者の場合は、大切な人は4日程旅行か実家に行っており、今日はその人が家に帰ってくる日が良いだろう。

「こんにちは(探索者の苗字)さん、速達でお届け物です」
・探索者が「頼んだ覚えはない」と行った場合
「え?でもちゃんと住所とか書かれているんですよね。着払いじゃないですし受け取ってもらえませんかね?ハンコかサインお願いしますっ!」

配達員は半ば強引にその荷物を置いていくだろう。果たしてこんなもの、頼んだだろうか?それともサプライズか、大きな荷物は重く何とか部屋に運んでみる。
中を確認する為に綺麗な包を剥がし、段ボールを開封する。包装を取ってみればそれは人形だった。いや、人形などではない。その顔に見覚えが有る、血の気はなく、目を伏せ、ピクリとも動かないそれは、紛れもないあなたの大切な人だ。作り物ではなく、彫刻でもない、言うならそれは大切な人の「剥製」であった。
大切な人物が剥製になっている光景を見た探索者はSANチェック。<2/1d6+1>

★剥製になった大切な人
・人間のような柔らかさの失われたあなたの大切な人。
・目を伏せており、あなたを見てくれる事はない。
・詳しく調べるのなら、丁寧に作られている事はわかる。

★手がかりの伝票
・差出人の欄には『瀬手風香』(読みはせで-ふうかであるが開示しなくてもよい)
・送られてきた住所はこの近所にある雑居ビルである事がわかる。
『△△ビル 302号室』
・電話番号も書かれているが繋がらない。

◆KP情報メモ-大切な人が剥製にされる経緯
4日前…探索者との約束の日の4日前に誘拐される。時間帯は朝の10時頃とする。
3日前…監禁期間。隙があり、探索者が乗り込む日である。
2日前…儀式が行われ、招来された皮膚なきものの「はぎとりの凝視」により殺され、臓器や血は生贄に捧げられて1日かけて剥製にされる。
1日前…剥製が完成し、狂信者の戯れによって直接探索者へと送られる。

【現在の探索】
※KPは今日はやけに曇っている。と言う描写をする。
思わず伝票を手に家から飛び出す探索者。街の様子は相変わらずである。大きなテレビモニターやラジオが猟奇殺人事件の話題を垂れ流している。今のあなたには煩わしい情報だ。
伝票に書かれた住所の場所を訪ねるとそこは三階建ての雑居ビルである。随分と古く、テナント募集の看板が掛かっている。書かれている部屋は三階にあり、やはりなにか店のようなものが入っているような気配はない。しかしドアの前に立つと探索者は人の気配を感じる事だろう。
<聞き耳>…何かが聞こえる
「いあ いあ んぐああ んんがい・がい!いあ いあ んがい ん・やあ ん・やあ しょごぐ ふたぐん!いあ いあ い・はあ い・にやあい・にやあ んがあ んんがい わふる ふたぐん よぐ・そとおす!よぐ・そとおす!いあ!いあ!よぐ・そとおす!おさだごわあ!」
その瞬間、ドアを突き破ってきた鈍く光る玉虫色の球体に包まれる。「わふる、ふたぐん、よぐ・そとおす!よぐ・そとおす!!」不気味な詠唱を聞きながらあなたの意識は少しずつ遠ざかっていく。体が、焼けるように熱い。熱を持った先から腐っていくようなそんな感覚まで覚える。「よぐ・そとおす!よぐ・そとおす」聞こえる詠唱が段々と小さくなっていく。このまま自分は死んでしまうのだろうか。最後に思うのは、昨日の事?つい先ほどの事?…大切な人の事?走馬灯のようなものが脳裏を次々と過ぎってゆき、あなたの意識はぶつりと絶たれた。SANを-1する事。

-1日目-
【タイムスリップし4日前の世界へ】
あなたはハッと目を覚ます。自分は荒れ果てた部屋の中に呆然とつっ立っていた。置き去りにされたのか壁に残された振り時計が「ぼーん・ぼーん」と鳴っている。どうやらあの伝票に書かれていた住所の建物内のようだ。いつの間にドアを開けて中に入ったのだろう。少しだけ頭が痛い気がする。

◆KPは何気なく探索者に日付を確認させて見る事。例えば振り子時計にはカレンダーの機能までついており、なにか違和感があるなど、勿論スマホでも構わない。探索者が日付を確認すると驚く事に大切な人が届く4日前の昼(12時頃)と言う事がわかる。出来る範囲で日付を確認するが、あの日の4日前なのだ。タイムスリップをした事によるSANチェック<1/1d6>

※シナリオの都合上、過去の世界ですがスマホは使用可能とします。しかし充電器などはないでしょうから使用はかなり限られてくるでしょう。携帯電話などを持たない探索者は【峰不二子への連絡】のイベントの時に何とかして連絡を取らせるよう誘導してください。例:<幸運>で公衆電話を見付けるなど。

【タウィル・アト=ウムルとの接触】
探索者がその建物から外に出る途中、降りる階段の下にローブを深く被った人物が立っている事に気が付く。いや、立っていると言うよりは浮いているような、そんな印象を受ける。その人物はその場から動く事もなく、顔も見せる事もなくあなたに問う。
「汝は時を越えどこへゆく?」
・探索者が「お前は誰だ」と問えば
「我はタウィル・アト=ウムル、門の守護者にして導き手である」
・探索者が「何をする気だ?」と問えば
「汝は時を越え過去に来てしまった。それを返すためよ。しかし、そんなに慌てて…もしやどこかへ行くのかな?」
探索者は「大切な人を助けたい」と言う気持ちを伝えなければいけない。彼、タウィル・アト=ウムルは探索者を元の時代に戻しに来たのだ。時間が欲しいと言えば条件を出し認めてくれる。
「汝は大切な人を助けたいんだろう?しかし、その人物を助けるチャンスは一回だ。そして約束が一つ。…決して自分に会ってはいけない、それを破るのなら汝がこの好奇を放棄したとみなす。では、頑張ってくれ。罪を犯すものよ」それだけを言うと彼はどこかへと消えてしまう。

【過去での探索】
彼(タウィル・アト=ウムル)と別れ、探索者は街へと出てみる。街の様子は相変わらずである。大きなテレビモニターやラジオが猟奇殺人事件の話題を垂れ流している。
<アイディア>
成功…そう言えばあの日も同じようなニュースがやっていた事に気付く。
失敗…似たようなニュースがやっているな、と感じる。

★-ニュースの内容-
・内臓と血を抜かれた死体が何者かによって送りつけられたと言うニュースである。
・臓器や血を抜かれたにも関わらず死体には外傷が少ない。
・犯人の手がかりは一切掴めていない。
・猟奇的な犯罪であり、世間を賑わせている。

【街での聞き込み】
探索者は街で情報を聴き込むなら適切なロールを行なう事でいくつか情報がわかる。
・最近はなんだか物騒な事件が多い。
・誘拐事件が起こっている。数はそこまで多くはないが住民は恐怖している。
・詳しい事が書いてある雑誌があると言う事。
・剥製と言えば、有名な剥製師(猪高大和)がいなくなったって聞いたわ(※この情報は探索者が「剥製」と言うワードを出している場合のみです)

★詳しい事が書いてあると言われる雑誌は本屋を探せば置かれている。

-とある雑誌-
・血や内臓が抜かれた死体はまるで剥製のようらしい。
・その皮膚に切った痕などはない。今の技術で可能なのかは不明である。
・某配達会社から速達で送られており、差出人は『瀬手風香』という名前である。
・私(筆者)はこの事件を『猟奇剥製殺人事件』として追っている。
・警察は以上の事を発表していないが、私(筆者)は独自のルートでこの情報を手に入れた。など
∟この記事を書いた人物は某怪盗漫画のヒロインの名前と同じ「峰不二子」である。電話番号が書かれている事がわかるが住所は書かれていない。

◆あまりにもマニアックな出版社過ぎて事務所の情報は一切落ちませんが、たまにリアリティあふれる面白い記事が書かれているなどくらいなら書き込まれているかもしれない。

【峰不二子への連絡】
電話をかける頃には夕方の6時頃になっている。電話をしてみると直ぐに電話に彼、が出た。
「こちら峰不二子、今話題の猟奇剥製殺人事件のタレコミですかね?」
タレコミが必要なくらい情報が足りないのかそれとも情報に貪欲なのか。探索者は心苦しいだろうが自分がその被害者であることを伝えるといい。彼は食いつき、直接話を聞きたいと待ち合わせを頼むことだろう。
しかし彼との接触は夜からとなる。

【潜入ジャーナリスト-藤嶺影子との接触】
藤嶺 影子(28)ふじみね えいじ
職業-潜入ジャーナリスト 性別-男
お調子者で気さくな兄ちゃん…と言ったところだろうか。相手を傷付けるような事を平気で言うが悪意はないのでたちが悪い。
平凡な容姿で印象には残りにくいため、様々な機関に潜り込み現在は自分で命名した『猟奇剥製殺人事件』を追っている。潜入捜査による多少の情報は握っているようだ。探索者と皮膚の兄弟団のアジトに乗り込み、スクープをつかもうと企てている。
STR:12  DEX:12  INT:14 アイデア:70
CON:13  APP:10  POW:13 幸 運:65
SIZ:13  SAN:65  EDU:19 知 識:95
H P:13  M P:13  ダメージボーナス:+1d4
技能:目星:75 聞き耳:75 追跡:70 機械修理:70 電気修理:70 隠れる:80 忍び歩き:80 変装:95
▼特徴表(2015)-3.10 平凡な容姿
平凡な顔のため、他人の印象に残りにくい<変装>に+20%。加えて1度しか会ったことのない相手ならば、相手が<アイディア>ロールに失敗すれば「よくある顔です」と言い訳するだけで、別人としてごまかせる。
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★夜8時頃、探索者は指定された(適当な場所で外が望ましい)に呼ばれる。約束の時間から少し過ぎた頃、探索者に「(探索者の名前)さんです?」と声が掛かる。探索者がそちらを見れば、そこに立っていたのはマスクをした男だった。男はマスクの下でニヤリと笑ったのか「初めまして、峰不二子こと藤嶺影子といいます」名乗る事だろう。互いの自己紹介が終われば「しかし本当に被害者の方ですかね?ちょっと証拠とか見せてくれます?」と彼は言う。ここでは『伝票』を見せればよい。探索者が閃かない場合は<アイディア>を振らせたり、藤嶺から「ほらほら、例えば~“荷物”にはっついていた…」などと促すと良いだろう。

証拠を見れば藤嶺は満足そうに笑い「ここじゃなんですので、うちの事務所来てください」と言う。

【不二書房】
事務所と呼ばれる場所は雑居ビルの一室であった。事務机が2つ並んでおり、その上には本や書類なのだろうか、紙が散らかっていた。藤嶺は「汚い所ですがどうぞ」と言ってあなたを招き入れてくれる。

★藤嶺影子の正体
事務所のソファに座り、藤嶺は話を切り出す。聞かれる内容はきっと探索者の心を抉るものだろう。
質問の内容としては
・いつ届いたか(探索者が未来から来たという事は驚いたりしますが何とか飲み込んでくれます)
・剥製になった人とはどういった関係か
などである

ある程度の質問を終えて彼は探索者に「あなたは復讐したいんですか?それとも、真実が知りたい?未来を変えたい?」と聞いてくる。この質問には答えても答えなくてもよい。自分の大切な人がそこにいると答えてもよい。どう答えようが「うんうん、わかる。だったらさ、どう?一緒に乗り込んでみない?あなたの恋人(友人)を送ってきたその場所に」そう言って藤嶺は名刺を差し出す。そこには『潜入ジャーナリスト』と書かれていた。
「俺、名は知られてないけど潜入ジャーナリストやってるんだよね。雑誌の情報も全部潜入して得たもの。おっと、汚い情報と思わないでくれよ?必要だろ?」
<心理学>を行うなら成功失敗に関わらず「彼が何を考えているかはわからない」という結果である。
探索者には迷っている時間なんてない、ここで決断をしなければきっとチャンスはもう、来ない。

◆藤嶺が場所の情報をどう入手したかは自由に考えてくれて構いません。(皮膚の兄弟団とはまた違った他のカルト教団に潜入していたらたまたま耳に入ったなど)

【選択】
探索者が承諾すれば翌日『送り先』に乗り込む事となる。
探索者が拒否すれば翌日藤嶺から情報を聞き出せず事務所を去る事となる。→エンディングBへ

どの選択にせよ今日はもう遅いから事務所に泊まってくといいよと言われる事だろう。勿論、探索者はホテルをとっていても構わない。出発は翌朝7時頃である。

-2日目-
朝起きれば藤嶺が必要なものを用意してくれると言う。
∟探索者はここで必要なものを揃えるといい。潜入フェイズはとても自由に設定されている。

藤嶺は潜入場所を教えてはくれない。あくまであなたと潜入するためだ。

【皮膚の兄弟団のアジト潜入フェイズ】
藤嶺に連れられてやってきたのは街の外れにある廃ビルだった。昔はパチンコ店が入っていたのかところどころに元は華やかであっただろう色褪せた装飾が飾られている。裏口はなく、窓は全て板が打ち付けられている。しかし入口のガラスは全て割れており、容易に入る事ができそうだ。
あたりに<目星>や<追跡>のロールを行うなら、人が出入りしている形跡を見付ける事だろう。

★入口/ホール
パチンコ台などは取り払われ、床からは草が生えているホール。景品コーナーや休憩スペースは荒れ果てており、何か気になるものが落ちているといった事はない。しかし奥に続く扉を見付ける事が出来る。
その扉を開ければ廊下が続きいくつかドアが確認できる。

★男女に分かれたトイレ。汚いが使える。

★倉庫
鍵は掛かっておらず入る事が可能である。
揃え損ねたものや必要と感じるならガソリンやマッチがある事だろう。

★部屋①-剥製部屋
鍵は掛かっておらず、入る事が可能である。
ドアを開けてみればそこは広い作業部屋のようだった。机と棚、大きな機械が置かれている。そして一番目を引くのは人間、だった。いや、それは動く事はない。台に飾り付けられた人間の剥製だった。目にはキラキラと光るガラス球がはめられており、あなたたちの姿を歪めて映している。改めて剥製の人間を見たことによるSANチェック<0/1d3>

■机
箱に入ったガラス製の色とりどりの義眼や工具、配達用の伝票、針金が並んでいる事がわかる。
どうやら作業机のようで引き出しが付いている事がわかる。
∟引き出しの中にはノートが一冊入っており、これまで作った剥製の事などが書かれているようだ。

-剥製について-
この教団に来てからというもの、自由に剥製が作れる環境を与えられ私は幸せである。
鼠や鳥、猫や犬など色々なものを剥製にしてきた。時々キメラじみたものも作ったりと、作品作りは充実している。私の創作意欲は満たされるどころか膨れ上がる一方で、こんな事すら思い始めていた。
人間で剥製を作ってみたい。
そんなある日、偶然私はこの教団の神に捧げられたという者の、綺麗に剥がれた皮を見た。その時思いついたのだ。
材料は揃っているじゃないか。この皮を使い人間の剥製を作ろう。と。
早速試し、一体剥製を作った。息を呑むほど美しい出来だった。その出来栄えに教団のメンバーが「これをこの剥製の身内や恋人に送ったらどうなるんだろうな」と言った。私はひどく興奮した。この作品を人に送る。
次の作品からは是非そうしようと思った。ああ、何て冒涜的なのだろうか!

-生贄について-
生贄になった者は招来されし神の御前に跪き、その凝視によって皮を剥がれる。
筋肉の塊となった生贄の臓器を取り出し、血を搾り出し、神へと捧げる。
残った骨と皮はこの部屋に持ち込まれ丁寧に処理し剥製に加工する。
そして配達員に扮したメンバーが、生贄から聞き出した“生贄が一番大切だと言った人物”に送る事となっている。

狂気じみた剥製師の日記、そしておぞましい儀式の内容を読んだ探索者はSANチェック<0/1d2>

■棚
猫や犬、鼠や兎の剥製が並んでいる。どれも丁寧に処理され、作られていると言う事がわかるだろう。中には上半身が猿で下半身が魚の剥製もある事がわかる。

■大きな機械
チューブなどが繋がれた見慣れない機械である。
<知識>
成功…この機械が動物などを剥製にするためのフリーズドライ剥製機と言う事を知っている。
失敗…見慣れない機械だと思う。

★部屋②-会議室
この部屋に近付くと人の話し声が聞こえ、ドアが少しだけ空いていることがわかる。中を覗けばこちらに背を向けた人物が2人話している。
<聞き耳>
成功…2人の人物(=以下、狂信者とする)が話している内容を聞き取ることが出来る。
・儀式の準備は着実に進んでいる。
・今回の生贄は××らしい。(探索者の大切な人の性別や特徴を言う)
・さっき簡単な尋問をしたら大切な人、(探索者の名前)って吐いたよ。住所も控えた。
・女性だったら勿体無いな、など言うかもしれない。
失敗…会話の内容がうまく聞き取る事ができない。KPは断片的に伝える事。

隙間から<目星>を行う事も出来る。
成功…机と本棚、そして部屋の奥に鍵束がかかっている事がわかる。
失敗…机や本棚が気になる。

◆探索者はどうにかしてこの二人をおびき出し、部屋を探索する必要がある。
後ろを向いているため、不意打ちを取ることも出来る。倉庫でスタンガンなどを持ってこれば簡単に気絶させる事が出来るだろう。探索者が殺しに躊躇のない人間なら殺す事も可能である。

2人の狂信者を何とかした後、探索者はこの部屋を探索する事が出来る。

■机
少し大きめの机、灰皿が乗っているくらいで特に何もない。

■本棚
様々な本や資料、ファイルが収められている事がわかる。
<図書館>や<目星>
成功…何かを翻訳したようなノートの切れ端が出てくる。
そこには『皮膚の兄弟団』と書かれており、何かの像について書かれているようだ。

-皮膚の兄弟団について-
セデフカーが所有していたただ一つのアイテムである像。
その姿は毛のない、裸の男性に類似した姿をした像で高さは180cm足らずで重さは40kg程である。
頭部、胴、両腕、両足の6つに切××××××××(赤黒い染みで読むことが出来ない)
このアイテムによって招来された神は生贄と引換に様々な幸福を与えてくれる。
若さや美しさ、理想の異性や健康な体…そして死体を使った美術品などである。
もし、この生贄が途絶えた時神は怒りおぞましく残忍な怪物に姿を変える。

失敗…時間をかけて探す事となる。<幸運>ロールに失敗すると、狂信者を気絶させていた場合どちらかが目を覚ましてしまうかもしれないだろう。

■壁にかかった鍵束
いくつか鍵が付いている。量はそこまで多くはなく、よく見てみれば鍵の形がそれぞれ違うので鍵穴を見れば直ぐわかる事だろう。

★部屋③-儀式の間
鍵を使うと中に入る事が出来る。※この時に藤嶺は離脱しています。
蝋燭の火で照らされた部屋は薄暗く、よく目を凝らして見てみれば奥の方に人型の像が佇んでおり、その前には3人の人物が何かを準備している事が確認できた。
<聞き耳>に成功するならば、この部屋から地下牢に行けると言う事がわかるだろう。
探索者は再び思い思いの方法でこの儀式の準備を止めたり、中にいる狂信者を誘い出す必要がある。もちろん戦っても構わない。戦闘になった場合は探索者に合わせて体力や技能値を調整するといいだろう。今回、戦闘はメインではないのでステータスデータはない。

儀式の間に入る前に藤嶺の姿を確認するならば、彼がいない事がわかる。
儀式の間に入った後であれば直ぐに気付かれ戦闘ラウンドとなる事だろう。そしてそこに藤嶺の姿はない。
∟探索者が戦闘が得意なら存分にその技能を振らせるべきだろう。もし、探索者が追い込まれるようならイベント藤嶺の助け?に移るとよい。

◆藤嶺の助け?
突然剥製部屋の方から大きな爆発音がする。探索者が驚いていると、更に大きな音が鳴る。
儀式の間に入る前なら探索者は姿を隠す事が出来るし、戦闘中ならば狂信者たちは異常を確認するために探索者を置いて剥製部屋の方に行くだろう。その中には「私の、私の作品が!」と喚く狂信者がいるかもしれない。
※この時藤嶺はフリーズドライ剥製機に細工をし、大爆発とまではいかないがこの建物に火を十分に回すだけの爆発装置を作っている。

<目星>の判定などに成功すれば地下牢への階段を見付ける事が出来る。

■セデフカーの像
毛のない、裸の男性に類似した姿をした像だ。高さは180cm足らずで頭部、胴、両腕、両足の6つに切れ込みがある。切れ端に書かれていたもので間違いないだろう。触れてみるなら冷やりと冷たく、これがどんな物質で作られているのかは全く検討がつかない。

★地下牢
僅かな光で足元を照らしながら降りていくと牢屋が見えてきた。人の気配はあるが、この教団の狂信者ではなさそうだ。3つある牢屋のうち1つに目をやれば、あなたの大切な人がそこにはいた。その人はあなたの姿を確認すると立ち上がってよろよろとこちらへと近付いて来る。そして震える手で鉄格子を掴み、あなたの名前を呼んだ。
鍵束から鍵を探せば開ける事が出来る。弱ってはいるがあなたにしっかりとついていくことは出来るだろう。

地下牢から出て儀式の間を抜けると、剥製部屋から規模は小さいが火が上がっていた。藤嶺の姿を探すも彼の姿は見当たらない。するとあなたの大切な人はあなたの服から何かを抜いた。それは一枚の名刺だ。
そこには火の絵と、こう文字が書いてある。
『情報は頂いた!はやくずらかったほうがいいぜ、あばよ(探索者の名前)』
どうやら小火騒ぎも藤嶺の仕業のようだ。それを確認し探索者たちは急いでこの建物から脱出する事だろう。
∟勿論藤嶺と脱出すると言う描写も可能である。藤嶺の好感度が高ければ勝手についてきているかも知れない。

【帰還】
大切な人の手を引き、探索者は建物の中から脱出する。握ったその手を離すまいと強く強く握り締めながら、大切な人もあなたから離れまいとしっかりとついてくる。手から伝わる温もりが、彼女(彼)が生きている事を伝えてくれた。あなたは振り返る、そこには嬉しそうな表情をした彼女(彼)がいる。その表情を見て、あなたも思わず安堵したその瞬間、…時が止まった。あなただけが動くその世界。空を飛ぶ鳥は羽ばたきを止め、誰かの手から落ちた物が空中で静止している。あたりを見渡すあなたの前に彼(タウィル・アト=ウムル)が現れた。
「運命は覆された、後悔はないか?」
「…そうか、汝は帰る時間だ。元の世界へ、そして運命を覆した世界へ」
探索者の体を、白い光が包み込む、嬉しそうな表情をしたままの大切な人が、あなたを見ている。タウィル・アト=ウムルの声が脳内に響く。
「運命を覆した先の彼女(彼)は何も知らない」「汝がした事も、自分の身にあったことも」「運命を覆した愚かな罪人よ、その罪を背負いながらも生きると言うのなら、汝らの人生に幸多からん事を」探索者の意識は白に飲まれた。→エンディングAへ

【エンディングA】
探索者気が付くと自室の中にいた。思わず辺りを見渡し、窓の外の青い空が目に入った「ああ、今日はいい天気だ」と感じる。日付を見ればあの荷物が届く日で、時間を見ればあの荷物が届く数秒前だ。息を飲むあなた。その緊張を更に強めるピンポンという呼び鈴が鳴る。あなたの心臓が跳ね上がる。
探索者がなかなかドアを開けないのならあなたの大切な人があなたを呼ぶ声とノックの音が聞こえるだろう。
恐る恐るドアを開けてみればそこには約束の為にあなたの家に訪れた大切な人が立っていた。
呆気に取られていたのか、大切な人は「どうしたの?そんな顔して」と笑う。そう、彼女(彼)は何も知らないのだ。だけど、あなたはあの運命を変える事を望んだ。脅威に立ち向かい、残酷な幕引きを食い止めた。そう、大切な人をこの腕に抱くために。-エンディング・覆した運命

SAN報酬…2d6
神話技能(任意)‥‥1d4%

【エンディングB】
探索者が気が付くと自室の中にいた。思わず辺りを見渡し、窓の外の光景が目に入る。ああ…今日はやけに曇っているな。日付を見ればあの荷物が届く日で、数秒前だ。息を飲むあなた。ピンポンと軽く、不抜けたような呼び鈴が鳴る。あなたの心臓が跳ね上がった。恐る恐るドアを開けてみればそこには配達員が大きな荷物を持って立っていた。「こんにちは(探索者の苗字)さん、速達でお届け物です」その光景を見てあなたは膝から崩れ落ちる。この荷物の中は、きっと、そうだ。そして。こいつは。時間は、また、巻き戻る。大切な人を助け出すまで。しかし一度きりと言われたチャンスを逃したあなたに大切な人を救い出す事はできるのだろうか。-エンディング・繰り返される無力

【エンディングC】
※条件-タウィル・アト=ウムルとの約束を破り自分と接触する。
タウィル・アト=ウムルとの約束を破り、自分と接触したあなた。その瞬間辺りは暗闇に包まれる。目の前にいた自分も、物も、家も街も空も全てが黒に覆われ、立ち尽くすあなたの目の前に彼、タウィル・アト=ウムルが現れた。「ああ、罪人よ、言ったであろう。その行動は放棄をみなす。と…我は化身、汝をこの時間に送った神の化身、神の名はヨグ=ソトース…我は化身、ああ、嘆かわしや」
暗闇の中にいくつもの巨大な玉虫色の光の球が浮かんだ。それは絶え間なく形を変え、くっついては離れを繰り返す。頻繁に色を変えるその色彩の暴力は探索者の周囲を取り囲んだ。ヨグ=ソトースを目撃した探索者はSANチェック<1d10/1d100>
気が付くと自室の中にいた。ああ、なんだか今日はとてもいい天気だ。今日は何日だろう、あの荷物が届く数秒前だ。ピンポンと呼び鈴が鳴る。ドアを開けてみればそこには配達員が大きな荷物を持って立っていた。「こんにちは(探索者の苗字)さん、速達でお届け物です」その声を聞いた瞬間、あなたの膝は力を失いその場に崩れ落ちる。ああ、この荷物の中は、きっと、そうだ。そして。慌てて伝票を見てもあの住所ではない、外へ飛び出しても空はひどく快晴だ。気持ち悪いあの玉虫色の空ではない。…つまり。自分は大切な人を救うチャンスを自ら捨てたのだ。しかし、それが正しかったのかもしれない。大きな段ボールが部屋に置かれている。中身は知っている。開けるか、開けないか、それはあなた次第である。-エンディング・箱の中身は

B・CのエンディングはSAN報酬はなし。KPは徐々にSAN値がなくなる処理を行っても良い。

◆後日談-あの教団はどうなったのだろうか。あなたは何気なくあの胡散臭い雑誌を購入するかもしれない。そこには峰不二子という記者が猟奇的な殺人行為が行われていたであろう組織に潜入し、情報を掴んで見事崩壊させたと言う記事が書かれていた。あの組織で行われていた残酷な儀式の事が事細かに書かれている。儀式の間、剥製部屋、倉庫、地下牢…あの建物内の部屋一つ一つがあなたの記憶通りに綴られている。そしてあの奇妙な像は警察に押収されたようだ。探索者はその記事を見て安堵する事だろう。
藤嶺には連絡をとることが可能である。探索者の事は全く知らないが、もし過去で気の合うようならよき友人になってくれるかもしれない。

【背景】
あなたの大切な人は皮膚の兄弟団の生贄にされ、その残骸を兄弟団のメンバーの一人である剥製師に剥製にされてしまう。そしてその剥製は探索者の破滅を願うかのように丁寧に包装されあなたの元へと送られてきた。
少しでも手がかりをつかむためデタラメに書かれた伝票の住所へと向かう探索者。しかしデタラメに書かれていたはずのその伝票の住所は奇妙な事にヨグ=ソトースを呼び出していた狂信者たちの隠れ家であり、探索者がたどり着いたその瞬間に外なる神はその部屋に呼び出され、召喚に巻き込まれた探索者は大切な人が殺される前の日にタイムスリップをする。
死ぬと決まった運命を覆すと言う大罪を犯してまでもあなたは大切な人を取り戻したいですか?
そしてもし、取り戻したとして、その先にあるものは明るいものなのでしょうか。といったもの。

【コメント】
大切な人の為に時間を巻き戻るお話。
大切な人の死体が届くって本当に怖いよね。

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2016-08-20 : CoCシナリオ :
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