カタアシバナー


シナリオ名:カタアシ

推奨人数:1人(ソロシナリオ)
推奨技能:なし
形式:脱出系クローズド
時間:ボイセで2時間程
難易度:★★★★★
備考:出目が悪いとロストに繋がる。
注意:非常に“汚い”にまみれたシナリオとなっています。潔癖の方、汚物に対して嫌悪がある方にはオススメしません。

資料:NPC立ち絵
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----------NPC/クリーチャー情報----------
津々染嗜(22)つつしみ たしなみ
職業-会社員 性別-女
非常に情緒不安定な新卒会社員1年目の女性。日々の労働と上司のパワハラで精神を病んでいるようだ。都市伝説『カタアシ』の事を少しばかり知っている。お荷物NPC兼※捨て駒キャット的存在。しかし気を付けないと探索者が捨て駒キャットにされてしまうかもしれない。好感度が低ければ探索者にあたりは強くなる、しかし逆に高ければ探索者に迷惑をかけないようと努力してくれる。
STR:6  DEX:8  INT:13 アイデア:65
CON:14  APP:16  POW:6 幸 運:30
SIZ:11  SAN:30  EDU:13 知 識:65
H P:13  M P:6  ダメージボーナス:±0
技能:目星:50% 聞き耳:45% 図書館:75% 応急手当:60% 水泳:45% オカルト:45%
持ち物:スマホ(水没) ボールペン
※捨て駒キャット…サプリメント『クトゥルフ・ホラーショー』にて用いられているシステム。探索者の耐久や正気度の喪失を肩代わりさせる事ができる。使い方はKP・PL・PC次第。

カタアシ(不明)
ティンダロスの混血種(マレウス・モンストロルム参照) 性別-不明
地下道を住処とする隻脚のティンダロスの混血種、通称カタアシ。足がないことによりDEXや回避にマイナスの補正がかかっている。
STR:9(18)  DEX:9(17)  INT:13 アイデア:65
CON:23  APP:11/該当せず  POW:15 幸 運:75
SIZ:12  SAN:-  EDU:15 知 識:75
H P:18  M P:15  ダメージボーナス:+1d4
かぎ爪45% 噛みつき38% 舌70% 死体安置所の腐敗と死のにおい100%
装甲:2ポイントの皮膚。1Rに3ポイントの耐久力の再生
技能:回避:38%(75%) 隠れる75% 跳躍20%(75%) 聞き耳70% 人間のにおいを嗅ぐ85% 忍び歩き40%(80%) 目星75% そのほか普通の人間の技能。通常化学や心理学関連の技能は高い。
正気度喪失:人間の姿のときはなし。ティンダロスの混血種の姿を見て失う正気度ポイントは1d2/1d12
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◆KPへ
探索者がカタアシに見つかった時の処理
カタアシが何らかのロールに成功し、探索者を見付けた場合直ぐに戦闘処理を行います。
カタアシはティンダロスの混血種なのでPOWの高い方を狙って来ます。探索者がいる限りPOW6のNPC(津々染)は先ず狙われる事はありません。舌70%の攻撃が成功し、標的が<回避>に失敗した場合、1Rに1d2のPOWと1d6のCONを失います。どちらかが0になった場合標的はロストします。
カタアシを振り払う為にはSTR対抗を必要とします。しかしカタアシは隻脚の為うまく力を込める事ができません。その為本来のSTRの半分であるSTR9との対抗を行います。成功すれば抜け出す事ができますが、失敗すれば再び舌によってPOWとCONを吸い取られます。このSTR対抗には他の人物(NPC)も参加する事ができます。
基本的にイベント時にしか出てきませんがファンブル処理などに登場させてもいいかもしれませんし、シークレットダイスを振り緊張感を持たせることもできます。


【導入】
仕事、あるいは学校から探索者が帰宅する途中の事。今日は少し帰りが遅くなってしまいあたりは薄暗く街灯がちらほらと灯り始めていた。家路を急ぐ探索者はふと、こんな音を聞く。ガリリ、ガリリリ。不思議に思い辺りを見渡してみても何かが動いている様子はない。しかし見回すうちにその音はどうやらあなたの足元からしている事に気が付いた。ガリリ、ガリリリリリリ…。重い何かが硬いものに擦れる音。ガリリ、ガリリ…次の瞬間、あなたは何者かに足首を掴まれた。掴む力は強く、そのまま勢いよく“下”へと引きずり込まれていく。ガリリ、ゴリリ、…ガタン。鈍い大きな音と共に身体は闇へと放り出され、探索者は意識を手放した。
次に探索者が目を覚ました場所は暗い空間だった。身体は何か柔らかいものの上に沈んでおり、そして自分の身体がぐっしょりと濡れている事がわかる。ここはどこかと周囲を見渡せば近くに置いてある僅かなランプ型のライトが辺りをうっすらと照らしている。…意識が段々とはっきりしていくと同時に、あなたは気が付く。この空間の異様な臭いに。硫化水素の臭いに似た強烈な激臭だ、その臭いを認識した瞬間あなたの腹の底からとても嫌なものが込み上げてくる。
<CON>×5のロールを行い、成功するなら探索者は何とか胃の中のものを吐き出す事を堪える事ができる。しかし酷い臭いだ。失敗すると探索者は何度かえづき、堪えきる事ができず、胃の中のものを全て吐き出してしまう。ダメージを1受ける事。

【探索開始-目覚めた場所】
探索者の足場は柔らかく全体的にやや黄色みがかっておりまるでラードと風邪をひいたときの鼻水を混ぜたようだと感じる。あなたが動くごとにその塊から空気が抜け、内部に篭っていた臭いが鼻を突く。本当に鼻がひん曲がってしまうのではないかと思う程の悪臭だ。ふと、塊をよく見てみればラードのようなものの中では小さな蛆が蠢いている事がわかる。探索者は得体の知れない空間と悪臭に<1/1d6>のSANチェック。
<化学>のロールに成功するなら油が固まったものである事がわかる。更に<知識>に成功するならば食用油などが下水に流され、ナプキンなどといった水を吸うもので固まった『ファットバーグ』という現象である事がわかるだろう。そう、不衛生そのものである塊の上にあなたはいるのだ。<1/1d3>のSANチェック。

■ランプ型のライト
この空間で唯一の光源である。
探索者は自分の身体が濡れていることから防水でもない限りスマホなどは使い物にならないと言う事がわかるだろう。よってこのライトを持っていく事をおすすめする。つまみをひねることによって光源を調整する事ができ、探索者のタイミングでつけたり消したりする事が可能である。
ライトで辺りを照らしてみるなら水の流れる大きな溝と、奥へ通路が続いているという事がわかる。

■汚水路
たくさんの小さなゴミが浮いた流れの緩やかな水路。近付いてみると、細かいゴミに見えていたものは水に浮く無数の羽虫だという事がわかる。<アイディア>に成功すると探索者の身体は水に濡れており、所々に同じ種類の羽虫の死骸がくっついている。…想像したくもないが、もしかしたらここを通ってきたのかも知れない。
<水泳>の半分のロールに成功するのなら、潜り、中を調べる事ができる。人が通れそうな大きさの水路がある事がわかるが、どのくらい続いているのかはわからない。通るのは危険だろうと感じる。

【奥へ続く通路】
所々濡れた通路が奥へと続いている。
50m程歩くと道が左右に分かれており、右側は金網のフェンスで塞がれている。左側は通路が続いており、その途中にドアが一枚確認できた。

■金網のフェンス
奥に通路が続いているように見えるが、暗くてよく見る事ができない。

■下水施設事務室
<聞き耳>に成功すると女性が啜り泣くような声が聞こえる。
探索者がドアを開けてみるとそこは事務室のような部屋だ。事務机がいくつか並び、棚や機械が設置されている。その機械の影に隠れるようにして、人影が叫んだ。「いっ!いやあ!来ないで!来ないで!」姿をライトで照らしてみればどうやら女性のようだが、ひどく錯乱しているようで探索者の方に手近にあったものを投げつけてくる。「カタアシさま、お許しください!カタアシさま!カタアシさま…!」投げるものがなくなったのか、女性は身を縮めカタカタと震える。「カタアシさま、カタアシさま…」何かを呪詛のようにつぶやき、こちらに危害を加える事はなくなったようだ。

【イベント-津々染嗜との接触】
しばらくすれば女性は落ち着きを取り戻す。顔立ちはとても美しいが、探索者同様に服や髪が汚れている。

☆津々染嗜との会話
名前を聞く…「津々染嗜(つつしみたしなみ)…」
何故ここにいるのか…「わからないわ、…気が付いたら下水道みたいな所にいて…」
カタアシさまについて…「カタアシさまは…都市伝説みたいなものよ、…片足で移動するの、人食いって噂があるわ…」
他に人は…「そんなものは見なかった…、ね、ねえ私ずっと一人で怖かったの、あなたと一緒にいていい?足でまといにはならないから、ねっ!?」
津々染はこの状況と悪臭に錯乱状態にあり<心理学>を試みても非常に情緒不安定という事くらいしかわからないだろう。

津々染は引き離しても探索者に着いてくる。拒絶したとしても、「このような状況で一人になるのは嫌だ」と言い張り、何としてでも着いてくるだろう。

■事務机
書類や本が置かれており、ここが下水施設のような場所である事がわかる。見たところ随分と古い印象を受けるかも知れない。<図書館>に成功するならここの下水道の簡易的な地図を入手する事ができあらかたの道や部屋を覚える事はできる。

■棚
段ボールが並んでおり、その中には資料やファイルが詰め込まれている。どれも下水処理の事に関してのものであり、その中で探索者は気になるものを見付ける。

-ファットバーグについて-
ファットバーグは排水口に垂れ流された食用廃油がウェットティッシュや生理用ナプキン、コンドームなどありとあらゆるゴミと一緒に下水道で固まったもの。現在ではロンドンの地下の深刻な問題となっており、作業員たちはハエや蛆、虫が蠢く密閉された空間でそれを取り除く作業をしている。過酷な労働と、身体に染み付いた臭いは最大2週間はとれる事がない。下水道という視界に入らない部分は誰も意識をする事はなくその行いがこのような不衛生な状態を呼び起こしているのだ。現段階では溜まったファットバーグを一箇所に集め次の段階への準備中である。
目覚めた場所でファットバーグの情報が抜けていない探索者は自分がいかに不衛生なベッドで寝ていたかを知る事になるだろう。<1/1d3>のSANチェック。

<目星>に成功するなら一枚のメモを見付ける事ができる。
『最近の噂によるとこの地下施設にはカタアシが住み着いたらしい。カタアシが住み着いてからこの施設はなんだかおかしくなってしまった。空間が歪んだような、そんな印象を受ける。ここは本当に元の下水施設なのだろうか。仕事は一行に進まなくなった。直きに俺もここから逃げるだろう、脱出口は…』
この先は何か青い液体にまみれていて読む事ができない。

■機械類
巨大な機械であり、下水道と関係がある事くらいしかわからない。
<機械修理>などで分解するなら鉄パイプなどの武器が手に入ることだろう。

【イベント-カタアシの目撃】
部屋から出て津々染と先に続く通路を進めば奥に金網のフェンスと右に曲がる通路が確認できる。そしてその金網越しの通路に誰かが立っていた。それは黒色のヴェールで顔を隠し、喪服のような黒色の服を着ている。その裾からは黒い脚が伸びているが足は一本しかなく、隻脚であった。あれが津々染の言っていた『カタアシさま』であろうと気付く。カタアシは文字通り一本足の人間のようで、黒いヴェール越しにこちらをじっと見ているようだ。隻脚のためバランスが取れないのかゆっくりと不気味に身体が揺れており、そして獲物を見定めたようにこちらに指を指すと煙のように消えてしまった。あたりには一層と強い饐えた腐敗臭が漂っている。この異様な光景を見た人物は<1/1d4>のSANチェック。
カタアシを目撃した後津々染は震える声で「あ、あれ…カタアシさま…!間違いない…!」と漏らす。そして「食べられちゃう…!はやくここから出なきゃ…!ねえ!私を守って!ね!?お願い!怖いの!ここから出たいの!臭くて汚くて!こんな暗くて気持ち悪い危険な所から!!お願い!」と騒ぎ始める事だろう。1行動の間に彼女を宥める事ができなければ、角を通ってきたカタアシによる攻撃を受ける事となる。

◆KPへ
彼女を宥めるには<精神分析>が一番有効だろうが、ない場合は引っ張る、抱える、殴って落ち着かせるなどの行動が必要になるだろう。探索者の行動によって適切なロールを行わせること。

《行動以内に津々染を落ち着かせた場合》
カタアシが角を跨いであなたたちの元にやってくる前に、何とかその場から逃げ出す事ができる。

《行動内に津々染を落ち着かせられなかった場合》
突然、探索者と津々染の辺りに腐敗臭が立ち込め、どこからともなくカタアシが現れた。薄暗い地下道に溶けそうな黒い服が揺れ、そのヴェールの下からは青白く光り粘液を垂らす管が現れる。その先は鋭く尖っており、あなたたちは理解する。あれに刺されたら、一体どうなってしまうのだろうか。
探索者と津々染は<CON>×5のロールに成功しなければ猛烈な吐き気に襲われる事だろう。失敗すればその場で吐瀉し、1d6ラウンドの間無力化するが既に吐いており胃の中が空の場合は<POW>×5のロール等で動けてもよい。
その場から逃げるにはカタアシとのDEX対抗ロールを行う事。津々染を抱えていたり、手を引いたりする場合は適切な補正をかけると良いだろう。もちろん彼女は捨て駒キャットでもあるのでここに置き去りにしても構わない。カタアシに彼女を差し出すのならDEX対抗ロールは自動成功となるが、彼女がどうなるかはわからない。

【鍵とマンホール】
無我夢中でカタアシから逃げた先は少し開けた場所だった。息を切らしながら後ろを確認してもどうやらカタアシは追ってきていない事がわかる。そしてその空間にも大きな溝がありどうやらこれも水路のようだ。ゆっくりと茶色く濁った汚水が流れている事が確認できる。水をライトで照らしてみれば虫や小動物の死骸がゆっくりと流れに逆らうことなく下流の方へと流されていた。
<アイディア>や<ナビゲート>に成功するなら、地図での大体の位置を把握する事ができる。ここには汚水路とマンホール、少し進めばまた別の部屋がある事がわかる。

■汚水路
<目星>でゴミ取り用の網に何か鍵のようなものが引っかかっているのがわかる。それは手を伸ばそうにも届かなさそうである。水位はそこまで深そうではないが、SIZ9以下の探索者は<水泳>のロールを行った方が良い。
意を決し水の中に入ってみると想像以上に水が冷たいと言うことがわかる。<CON>×7のロールを行い、失敗でCONが-1される。
歩みを進めてみれば身体に流れてきた死骸や虫がまとわりつく感覚が探索者を襲う、流れが緩やかな汚水の中にはボウフラのような生き物も泳いでいる。害は無いだろうが同じ水の中にいるという事を考えただけでも鳥肌が立つ事だろう。慎重に歩みを進めれば、鍵の所にたどり着くことができる。手を伸ばせば鍵は簡単にとる事が出来た。
<幸運>のロールに成功すると鍵を持ち無事に水路から上がる事ができる。
失敗すれば底に沈んでいた障害物に足を取られ、水の中に溺れてしまう。何とか足はつくものの、驚いた事によってか口の中に虫の水と、死骸と生きたボウフラが入り込んでくる。吐き出そうともがくも、水中では更に汚水を飲み込むだけだ。探索者は汚水を飲んだことによる<0/1d4>のSANチェック。
<水泳>または<CON>×6のロールに成功する事によって水路から上がる事ができる。

水路から上がれば津々染が「鍵取れましたか?」と不安そうに聞いて来る。

◎水に浸かった時点で探索者の身体には『蛭』が大量にくっついている。探索者は<アイディア>、NPCは<目星>を行い、探索者の血を吸う蛭に気付かなくてはならない。

《蛭を発見した場合》
<知識><生物学>など蛭の唾液には麻酔成分があり、痛みも感じないまま吸血される。また、血液の凝固作業を妨げる成分も含まれるので、出血がなかなか止まらない事を知っている。<医学><応急手当>または<DEX×5>を行えば蛭を剥がす事ができるが手当をする道具はないので耐久に変動はない。

《蛭を発見できなかった場合》
探索している途中に蛭は血を吸い終わって満足し、探索者から離れていく。そして傷口から流れ出る血液で初めて気が付く事だろう。耐久を-1し、いつの間に出血していたのか、いいようのない恐怖が探索者を襲う。
<アイディア>に成功するとこれが蛭の仕業と言う事に気が付ける。<0/1>のSANチェック。失敗すると身に覚えのない出血と思い込むため<1/1d2>のSANチェックとなる。

■マンホール
地図のロールに失敗していても、辺りに<目星>をすれば、固定式の梯子があり、上を見るとマンホールがある事に気が付く。
それを発見するやいなや津々染は「出口よ!」と言って梯子を登り始める。しかし、数段登ったところで悲鳴をあげて落下する。怪我はしていないものの、悲鳴を上げる事をやめない。彼女の手を見ればそこには潰れた黒光りする虫が腹から黄緑色のはらわたをはみ出させ、ぴくりぴくりと痙攣していた。気が付けば彼女の服のあちこちにはその黒い虫が這っており、それに気付き彼女は再び悲鳴を上げる。彼女は全ての虫を払い終えるとその場に突っ伏し泣き出してしまう。
探索者がマンホールを調べて見るなら、固定された梯子や壁の側面には大量のゴキブリがひしめき合っている事がわかる。生理的嫌悪感がこみ上げ<0/1>のSANチェック。
しかしこのマンホールはどんなに力を込めても開けることができない。
<知識>のロールに成功するなら最近のマンホールだと、特殊な構造で内側からの力では開かないようになっている。という事を知っている。それと同時に古いマンホールを探せば、内側からでも開けて脱出できるのでは?と思いつくだろう。

【置き去りのトイレ】
ヘドロのようなものが這う道を進むとひっそりと佇む簡易仮設トイレが見えてきた。扉は壊れているのか少しだけ隙間があいている。隙間からは何か衣服のようなものがはみ出ているのが見えるだろう。
近付けば汚水とは違った臭いが鼻をつく。アンモニア臭の混じったその悪臭は間違いなくその隙間から漏れ出してきている。
中を開けるとそこには黒く汚れ、何か赤錆色の腐臭を放つものが詰まった和式便器と人間の死体があった。その死体はうなだれるような格好で簡易仮設トイレの壁にもたれ掛かっており、溶けた頭部の皮膚の下からは白い頭蓋骨が見えている。狭い空間の中には死体に寄り付く不潔な蠅が飛び交い、死体のあちこちに蛆が湧いており僅かに残った黄色の肉の上を這っていた。そして探索者は骨の見えたその手には何か小さな本なようなものを持っていることに気が付く。大量の虫が沸いた人間の死体をみたことによる<1/1d4+1>のSANチェック。

■死体
<目星>に成功すれば胸に丸い穴が二つあいていることがわかる。更に<医学>に成功すればこの穴が致命傷ではなかったと言うことがわかる。<アイディア>に成功するなら、辺りにはこの人物が逃げ込んだような血の跡も、この簡易仮設トイレの中にも血痕はない事に気付く。一体、彼の死因はなんなのだろうか?薄気味悪いものを感じる。

※簡易仮設トイレの中は感染症の原因などになる病原菌を大量に付着された蠅が飛び交っています。何も対処していない探索者は<幸運>を振り、成功するのなら運良く感染せずに出られた事となります。<幸運>に失敗するのならば口や粘膜に蠅が止まったという事となり、<POT10>と探索者のCONの対抗を行って失敗すれば感染症を起こします。感染した場合<CON>を-1d2する事。<CON>が減った場合耐久の変動もあるので気を付ける事。
感染しても現段階では特に支障はないが、はやく治療しなければ手遅れになるかも知れない。


■死体の手帳
手に取ってみるとそれは茶色く変色した手帳である事がわかる。取り上げたときに手帳の隙間に挟まっていたのか、蛆や蛹たちがぽろぽろと死体の上に落ちた。中を読んでみると染み付いた液体のせいで殆どの字が滲んでいるが、かろうじて読める文を発見する事ができる。

-変色した手帳の内容-
カタアシが現れた。カタアシが住んだ空間は歪んでしまうと言う話を聞いたことがある。
そのせいなのか、あちこちに変な部屋が現れる。全てカタアシのせいなのだろうか。
カタアシは人間に好みがあるらしい。それはどういうものなのかわからない。
(しばらく読めないページが続く)
カタアシに攻撃された。何か大事なものをなくしてしまった気がする。
しかし、俺を助けてくれたあいつ。
あいつがいなかったら、どうなっていただろう。カタアシはどうやら一人しか襲えないようだ。
悪く思わないでくれ、足の遅かったお前が悪いんだ。
カタアシの名の通り脚が片方ないからスピードは速くはない。
隠れるためにトイレに逃げ込んだ。穴がふさがらない。これは、なん(青黒い染みが付いている)

簡易仮設トイレにてカタアシに襲われた人物の末路を知ってしまった探索者は<0/1>のSANチェック。


【足場の崩落】
探索者たちは疲労しながらも脱出口を探すため歩いている。もしかしたら2人の間に会話なんてものはなくなっているかも知れない。そして薄暗く見える先にドアが一枚見えてきた。ホッとするのも束の間で、一歩踏み出した瞬間、探索者の足場が突如として崩落する。
<跳躍>のロールに成功するなら探索者はギリギリ崩落を免れた足場にしがみつく事ができるだろう。しかし、失敗すれば咄嗟の事に反応することができず、身体は崩落に飲み込まれていく。

◆KPへ
探索者が<跳躍>のロールに成功し、足場にしがみつく事が出来たなら以下のロールを行ってください。ここは探索者とNPCを分断するのが目的のイベントのため、是非盛り上げてから落としましょう。
1.探索者に手を伸ばすためのPOW×5ロール
2.探索者を引き上げるための彼女のSTRと探索者のSIZ対抗ロール
3.二つのロールに成功した場合無事に探索者を引き上げる事ができます。
もしファンブルが出るようなら津々染も共に落ちると更に難易度が上がります。難易度調整するのなら探索者に怪我を負わす、命が惜しくなった津々染が探索者を罵倒しながら手を話しても面白いかもしれません。

探索者は落ちるときに再び<跳躍>を行い、成功するならダメージを<1d2>に抑えることができ、失敗すれば<1d2+1>のダメージを受けます。

【死体のある部屋】
探索者が気付くと薄暗いコンクリートで作られた一室の中にいた。身体のあちこちが痛み、少し怪我も負っているようだ。このような不衛生な環境での怪我が命取りと言う事がいやでもわかってしまう。<0/1d4>のSANチェック。
辺りを見渡せばこの部屋から出る出口と床に腹が大きく裂けた死体が転がっている事が確認できる。調べて見るならそれは人間を奇怪に真似たような生き物だった。鼻は獣のように伸びており、目は閉じてはいるが小さく、額は狭い。例えるのなら人の形をした豚だ。その生き物の大きく裂けた穴からは回虫のような白い虫が見えている。異様な生き物の死骸を見た事による<1/1d6+1>のSANチェック。
<アイディア>や<聞き耳>に成功すれば異様な気配を感じる事ができる。同時に何かの音が近付いてきている。それは隻脚の人物が硬い床を蹴るような音だ。それは直ぐ近くにまで迫ってきている事がわかる。どこかに隠れなければ見付かってしまう事だろう。しかし、どこへ?

<アイディア>に成功するとこの死骸は探索者より大きいと言う事に気が付く。
<知識>に成功するのなら以前、何かの映画か書物で『死体の中に隠れてやり過ごす』と言うシーンがあったことを思い出す。

※この時に探索者が発狂した場合、<狂人の洞察力>のロールを行い、死骸の中に隠れる事を思いついてもよい。死骸の腹に身をねじり込み、潜む事ができるだろう。

《死骸の中に隠れた場合》
探索者はしっかりと息を吸い込み、奇妙な生き物の死骸に身をねじり込んだ。腐りかけた肉をかき分けてガスが溜まり膨れ上がった内臓に身を埋める。肉に触れた部分や手に、回虫が蠢く感触が伝わってくる。
猛烈な嫌悪感と吐き気が探索者を襲う事だろう。
<CON>×5または<POW>×5行い、CONロールに失敗すれば耐久-1、POWロールに失敗すればSAN-1d3
足音はまるであなたを探すかのようだ。カタアシが飢えた獣のように鼻を鳴らし獲物を探している。吐き気を堪え、得体の知れない生き物の腹に身を潜める。数秒、いや数分経ったか、それとも数十分か。外ではひたっ、ひたっ、という不規則な足音が聞こえている。永遠のように感じる悪臭の牢獄の中であなたの意識は段々と遠のいていく。そしてハッとした。カタアシの気配が消えていた。
おそるおそる肉をかき分け外を確認してみればカタアシはいなくなっている。安堵する間もなく探索者は死骸から身体を引きずり出せば、何か嫌な粘液のような物が引いた。正気の沙汰ではない。探索者は改めてそう思うだろう。<1/1d4>のSANチェック。
辺りを見渡してもカタアシがいる様子はない。出口を確認してみれば通路が続いており、上へと登る階段と、通路の途中にドアが一枚見えた。

《死骸の中に隠れる事を拒んだ場合》
カタアシに発見され、戦闘処理を行う。
正体を現していないカタアシに攻撃を行われた場合、その異様な攻撃方法と恐怖に<1/1d4>のSANチェックを行う。

※ここらで不定のリセットを行う。

【資料室1】
鍵がかかっているが汚水路で手に入れた鍵や<鍵開け><機械修理>で開ける事ができる。
ドアを開ければ中は棚にたくさんの資料が収められた部屋だった。<図書館>などのロールに成功するならばこの地下道の地図を入手できる。この地図はただの地下道の地図ではなく、マンホールの取り替えを行った位置を確認するためのモノのようだ。ほとんどが内部から開けることのできない新しいものに取り替えられているが、二ヶ所程まだ取り替えられておらず、古いもののままの場所を確認する事ができる。それはパイプ管のたくさん通った空間から西に進んだ先にある3つ目のマンホールだ。

<目星>のロールに成功すると方位磁石を見付ける事ができる。

◆KPへ
分断されている間、津々染も一度カタアシに襲われています。シークレットダイスで探索者の<幸運>をロールし、成功するのならうまく逃げ切れた事に、失敗するのなら舌に襲われ1d2のPOWと1d6のCONを失い、何とか逃げた事となります。

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【資料室2】
※この場所には津々染が落下する探索者を無事に引き上げることが出来た場合のみに来ることができます。
汚水路で手に入れた鍵や<鍵開け><機械修理>であける事ができるので、津々染が一人の場合はここをあける事は難しいでしょう。
ここには棚が並び、資料が収められた段ボールがしまってある。<図書館>や<目星>に成功するなら、資料室1にあるものと同じ情報と得る事ができます。『脱出できるマンホールの位置』と『方位磁石』を与えてください。
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【津々染嗜との合流-パイプ管の通った空間】
探索者が階段を登っていくと壁にたくさんの管が通った空間にでてくる。この空間からは道が3本に分かれており、奥は暗くてよく見えない。そして壁に(怪我をしているなら腕を抑えた)津々染がしゃがみこみ、震えている事がわかる。彼女は探索者を見付けるやいなや「なんで!なんで置いていったりしたのよ!!怖かったのよ!」と罵倒するかも知れない。カタアシに攻撃されているのなら胸に小さな穴があいている事だろう。
辺りを確認してみるとどうやらこの空間が地図に書かれていた『パイプ管のたくさん通った空間』のようだ。

◆KPへ
津々染がやってきた道の方に行ってもカタアシの力で歪んだ空間のため、また元のパイプ管の通った空間へと戻ってきます。

ここにある道は『西の通路』と『東の通路』そして『津々染が逃げてきた通路』です。

■東の通路
マンホールの並ぶ通路とは違う東の通路に進んだ場合、一番最初の金網がある通路の向こう側に出てきます。そこにはドラム缶が並んでおり、その上にはメモが一枚置かれています。

-メモの内容-
カタアシから逃げろ、逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ

■パイプ管
壁に沿うようにして通るパイプ管の幾つかが壊れており、その穴からは青い膿のような粘液が悪臭を放ちながら垂れている事がわかる。<薬学>などのロールに成功するなら、これが自然界には存在しない毒物である事がわかるだろう。

強制<アイディア>
このアイディアに成功するなら探索者は津々染の様子がおかしい事に気が付ける。腹を押さえ、喉を押さえている。彼女はそう、“飢え”ているのだ。こんな状況なのに、何故こんな事になっているのか。おそらくこんな状況だからなのだろう、彼女の目はとうに正気を失っている。
「お腹が空いた…お腹が、空いたの…ねえ、食べ物…それか、飲み物でもいいわ、さっきから吐いてばっかりで、喉がカラカラなの…」彼女の焦点の合わない目は青い粘液を垂らすパイプ管を見ている。
何らかのロールを一度だけ行い、成功するならば、彼女を食い止める事ができる。
失敗すれば彼女はその粘液をずるると吸い込み、喉を鳴らして飲んでいく。パイプ管からは粘液がとめどなく溢れているのか、ぼとぼとと彼女の服に青い染みができていく。
満足したのか、パイプ管から口を離した彼女は「美味しかった…」と一言漏らすと、猛烈な吐き気に襲われたのか、その場に嘔吐する。青い膿と一緒に出てきた吐瀉物がコンクリート製の床に広がる。その吐瀉物の中心に彼女は白目をむき、倒れ込んだ。
その異様な光景と悪臭に鼻だけではなく頭までおかしくなってしまいそうだ。そして彼女の“最悪”の自体を想像した探索者は<1/1d6>のSANチェック。確認すれば彼女は毒物の中毒によって死んでいる事がわかります。

■西の通路
【最終局面-カタアシからの逃亡】
先程の資料室で見た地図が正しいのならこの空間から西に進んだ先にある3つ目のマンホールが開くはずだ。探索者は満身創痍で西に向かい歩みを進める。マンホールの固定梯子が見えた時…ふと、背後に気配を感じ後ろを振り返る。そこにはカタアシが、立っていた。身体はゆらゆらと揺れており、低い唸り声のようなものがあたりから響いてくる。そしてカタアシは身をまとっていた黒いヴェールを自ら脱いだ。そこから現れたのはキュービズム絵画が動き出したかのような鋭く尖った角で構成された生物だった。三角系の水晶の集まりのような部分は手だろうか、口のような箇所は大きく裂けており絶えず形を変異させている。ティンダロスの混血種を目撃した探索者は<1d2/1d12>のSANチェック。

◆KPへ
ここで探索者が発狂した場合は発狂内容に応じて処理を行ってください。5(恐怖に釘付けになって動けない)など探索者が行動不能になった場合はロストとなります。2(パニック状態で逃げ出す)だとしても冷静に逃げている訳ではないので、逃走処理時にロールに-10%の補正を付けるなどを行います。
難易度を下げるのなら完全に動けないもの以外は逃げられた事にしてもいいかもしれません。

【狂った津々染】
※これは任意のイベントである。津々染の好感度が低かった場合、KPはこのイベントを発生させても良い。
もし、この時津々染が生きており彼女を先に行かせていた場合、彼女は梯子を登っている途中でふと登るのをやめてあなたを見る。そして狂ったように笑い出すと「は、ははは!わかった!わかったわ!やっぱりカタアシはあなたを狙っているのね!あなたを囮にすれば私は助かるのね!!!」彼女は懐からボールペンを取り出すと、梯子を掴む探索者の手にめがけて振り下ろした。探索者は耐久に<1d3>のダメージを受ける事だろう。
探索者の行動に合わせてKPは適切と思うロールを振らせる事。例えば探索者が力尽くで彼女を引きずり落とすならSTR対抗だろう。何度も言っているが彼女は捨て駒キャットだ。カタアシに追われるその時に囮にする事だって構わないのだ。

◆KPへ
発狂を免れ、探索者がここから無事に生還するにはカタアシから逃走し、対抗などのロールに3回成功する必要がある。是非KPは成功回数を『X回』などと言って伏せ、焦りや恐怖を煽って欲しい。津々染を囮にしていた場合は3回成功のロールを2回成功にすることができる。ロールに失敗しても「なんとか逃げられた」という描写をする事。

-逃走処理-
1.先ずはカタアシから逃げるためのDEX対抗となる。※ティンダロスの混血種の姿になろうともカタアシのDEXは9のままである。
2.何とか振り切り、3つ目のマンホールの下まで来る事が出来たが背後に奴が追ってくる気配がある。壁に固定された梯子を登るには<登攀>または<CON>×5のロールに成功する必要がある。
3.獲物を逃がさまいとするカタアシのかぎ爪の攻撃が行われる。KPはかぎ爪45%を振り、成功した場合探索者は深々と背中に傷を負い<2d3>のダメージを受ける。失敗した場合は背中に傷を負い<1d3>のダメージを受ける。この時に気絶や死亡となった場合は探索者死亡となる。
4.探索者はカタアシの猛攻を受けながらも必死にマンホールに手を伸ばす。<STR>×5のロールを行い重い蓋を内側から押し開ける必要がある。
5.最後に<幸運>を行う。

ロールの成功回数が3回以上だった場合→生還エンド
ロールの成功回数が3回以下だった場合→死亡エンド

-生還エンド描写-
あなたは必死にマンホールの蓋を押し上げる。ビクともしないそれに、「まさか、もうここも既に取り替えられていたのだろうか?」そんな不安でさえ過ぎるかも知れない。背中は熱く熱を持ち、ズキズキと痛み始める。生暖かい血が流れ体温を奪う。それでもあなたは蓋を押し続け、ついにガコリ…と鈍い音が聞こえた。眩い光が隙間から差込み暗さに慣れたあなたは思わず目が眩む事だろう。それでも、その光を求めてこの臭く、汚く、暗い地下道に別れを告げる為に押しあげた。力いっぱい、渾身の力で、眩しさに意識が遠のいていくのを感じる。ガリリ、ゴリガリリリ…重い鉄がアスファルトを削る音が聞こえる。そして、自分が通れる程の隙間が開いたところであなたの意識はぶつりと途絶えた。
次に探索者が目を覚ますとそこは自宅の近くであった。身体を起こしてみると身体のあちこちが痛み、身体には悪臭が染み付いている事に気付くだろう。そして猛烈な吐き気と、倦怠感が襲う。負った傷口は膿み、爛れているのがわかった。あなたのそばには、少しだけ隙間の開いたマンホールがあった。隙間から覗くはカタアシの目だった。その覗いていた目は瞬きした瞬間には消えており、それどころかマンホールの隙間すらなかった事に気が付く。道の真ん中でポツリと残されたあなた。心臓は動き、呼吸をしている。自分は、生きているのだ。
カタアシ-探索者生還。

-報酬-
生還報酬
SAN値:+1d12
津々染が生きている:+1d4
神話技能:+1d4+2
<汚水を飲む><感染症><カタアシの爪痕>などに応じて入院期間を設ける。<CON>×5に成功すれば1週間、失敗すれば2週間入院する事となる。
臭く汚く不衛生な場所から生還した事により退院後<CON>に+1
後遺症:しばらくの間下水道の臭いがとれない。

-死亡エンド描写-
あなたは必死にマンホールの蓋を押し上げる。ビクともしないそれに、「まさか、もうここも既に取り替えられていたのだろうか?」そんな不安でさえ過ぎるかも知れない。背中は熱く熱を持ち、ズキズキと痛み始める。生暖かい血が流れ体温を奪う。それでもあなたは蓋を押し続け、ついにガコリ…と鈍い音が聞こえた。眩い光が隙間から差込み暗さに慣れたあなたは思わず目が眩む事だろう。それでも、その光を求めてこの臭く、汚く、暗い地下道に別れを告げる為に押しあげた。力いっぱい、渾身の力で、眩しさに意識が遠のいていくのを感じる。ガリリ、ゴリガリリリ…重い鉄がアスファルトを削る音が聞こえる。その瞬間。あなたはあの腐敗臭を間近に感じた。直ぐ、後ろにまでカタアシが迫ってきていたのだ。鋭い爪のついた手があなたの首に、肩に回される。水晶がコンクリートに擦れる不快な音が響く。ガリリ…ゴリガリリリ…カタアシがあなたを引きずり下ろす。カタアシは青みがかった蛇のような舌を、伸ばしてきた。あなたは理解することだろう。脳ではない、あなたの精神が理解する。こいつが餌にしているものが。カタアシは醜く飢えていた。あなたの精神を食らう為に。鋭い舌の先が心臓部分へと突き刺さる。そして大事な何かが、身体から抜けていくのを感じながら、あなたの精神はカタアシに食べられてしまった。この暗い臭い汚い地下道にて、残されたあなたの死体はやがて腐敗し、虫の餌となることだろう。
カタアシ-探索者ロスト。

-気絶した場合の描写-
その衝撃を受けたとき、あなたは意識を手放してしまう。こんな場所で気を失うわけにはいかないのに、しかし肉体は限界らしく、固くヘドロのこびり付くコンクリートに身を叩きつけた。鈍い音が辺りに響く。
どのくらい寝ていたのだろうか、あなたは背中に感じる摩擦で目を覚ます。全身に痛みが走り、身体が動かない。ずるりずるりと音を立てて、どうやら自分は引きずられているようだ。自分を引きずるものの姿を確認することは出来ない。しかし想像はついた。きっとやつはカタアシだ。隻脚のカタアシは跳ねるようにして自分を運んでいる。自分はこの後にどうなるのか、果たして一体ここはどこだったのだろうか。意識が再びぼんやりとしてくる。辺りにはまるで死体安置所のような臭いが立ち込めている。カタアシが止まった。カタアシは飢えていた。それもひどく、飢餓寸前の状態だ。鋭い舌が眼前に迫り、視界が赤く染まった。
カタアシ-探索者ロスト。

-ティンダロスの混血種を見て発狂した場合の描写-
あなたはカタアシの正体を理解する。絶えず形を変える塊は醜く飢えていた。あなたの身体は全く言う事を聞かない、頭のどこかではわかっているのに身体が言う事を聞かない。ここは臭くて汚くて暗い場所、ここで死ぬのかと死すら理解する。最後に、発狂した状態ですが何かやりたいことはありますかと聞いてしめるといいでしょう。

【背景】
かつて魔術的実験が行われ隻脚の人間がティンダロスの混血種となった。それは地下道へと逃げ込んでしばらく身を隠していたが、変化した肉体は常に飢え、彼女は腹を空かせていた。やがて人間を追い回しては食事を繰り返していく。そのうちに人々に『カタアシ』と呼ばれ恐れられていった。カタアシは人間のいなくなった地下道を住処とし、そこに餌とする人間を引きずり込んでは食事をしていた。今回探索者はカタアシの餌としてマンホールから引きずり込まれたのだ。しかし、何らかの理由でファットバーグの廃油の上に置き去りにされ探索開始となる。
マンホールに鋭角はないので最後にティンダロスの混血種が探索者を追うときに角を通る事はなく直に追いかけてきます。怖い。

-コメント-
「リミッター外して汚いシナリオ書いて」と言われたので書きました。汚い。

-過多悪-

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2016-09-11 : CoCシナリオ :
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