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シナリオ名:廃棄物

推奨人数:1人(ソロシナリオ)
推奨技能:<隠れる><聞き耳>
振れる所がある:<精神分析><心理学><コンピューター><忍び歩き>
形式:クローズド
時間:ボイセで2時間程
難易度:★★☆☆☆

資料:MAP、NPCなど
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【初めに】
このシナリオは脱出系クローズドとなっています。廃棄物として捨てられた探索者は無事この研究所から出ることが出来るのでしょうか。

【NPC・クリーチャー紹介】
蛙沼 蛞巳(33) かわずぬま かつみ
職業-薬品研究員(ナガアエ研究員) 性別-男
◎ナガアエの管理と研究に疲れきった研究員
STR:10  DEX:11  INT:16 アイデア:80
CON:11  APP:9  POW:9 幸 運:45
SIZ:12  SAN:?  EDU:18 知 識:90
H P:12  M P:9  ダメージボーナス:+0
技能:コンピューター:70% 化学:60% 薬学:70% 隠れる:30% 隠す:40% 精神分析:60%

ナガアエ
STR:28 DEX:--※ INT:13
CON:26(POT13) APP:該当せず POW:16
SIZ:25 SAN:-- EDU:--
HP:26(丈夫な半透明の皮膚による2ポイント) MP:16
噛み付き40% 1d8+毒(POT13)
マレウスまたはキーパーコンパニオン参照
※ナガアエのDEXに関しては探索者のDEX-3(0にはならない)くらいに設定すると良い
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【導入】
あなたは夢をみる。極彩色の空、ショッキングピンクの雲、紫に色づく木々、虹色に光を反射するシャボン玉のようなものが視界の中に浮いている。ふわ、ふわ、と奇妙な光景なのに美しく、愉快に感じた。まどろみの中にいる感覚と浮遊感の中であなたはふと、目を覚ました。
目の前に飛び込んできたのは恐怖に歪んだ人間の顔。鼻の先があたってしまいそうなその距離にあなたは驚き、身を動かす事だろう。しかし、動かない。どうしてだ?考えてみると自分の体は何か冷たいものに埋まっている事が想像できた。では埋まっているものは何か?…あなたの目の前に答えがある。死体だ。自分は死体の中に埋まっていた。<1/1d4+1>のSANチェック。
身をよじる程度の力ではビクともしませんが、力を込めれば山の中から出ることができました。
あなたが死体の山から脱出すると、そこは石畳の暗い空間です。壁には水門のような形の扉のようなものがあり、床には小さな水路が流れています。死体から流れ出る体液が水路の水と一緒に水門の方へと流れている事がわかりました。死体の山は2m程積もっており、その死体の上には四角い穴が空いていて微かに光が見える。どうやら自分と、この死体はあそこから『棄てられた』ようだ。

【???-目が覚めた場所】
あたりを見渡しても特に何もありません。しかし身につけている程度の持ち物はあります。

KP情報:スタート地点は見取り図B1の左下からとなります。

■死体について
死体の種類…男女で言えば男性が多く、歳は25~30代前半が多い気がする。
死体の状態…四肢がないものから綺麗なものまで様々。
死体の服装…あなたと同じようにいつもの服、スーツや白衣の人物がいる事もわかる。

■部屋について
壁…石造りで水門のような扉がある事しかわかりません。
水門のようなもの…何をしてもビクともしません。<聞き耳>を行っても気になる音はしませんが<聞き耳>をクリティカルした場合は『てけり・り』と聞こえ<0/1>のSANチェック。

◇死体の山を登って上へ出ることを試みる場合は<登攀>のロールに成功する事が必要となります。
成功-あなたは死体の山を上り、四角い穴から頭を出してみる。そこはどこか近代的な印象を受ける部屋だった。人がいる気配はなく、安全を確認したあなたは部屋へと登る。明かりもあり、どこか心が落ち着いた。
部屋の中には四角い死体を捨てる穴と、ドアが一枚だけあります。
失敗-あなたは死体の山の上を登ることを試みるが、慣れない足場に上手く登る事ができない。
∟何度やっても登れない場合は補正をつけてあげたり、<跳躍>でも登れることにしても構わない。

【通路】
ドアを開けてみると通路に出ます。右側にドアが一枚、左に曲がる通路があり、真正面奥にドアが見えますが窓はありません。右側のドアを見てみるとプレートが付いており『廃棄物処理管理室』と書かれています。どうやら鍵がかかっているようです。

【トイレ】
男女に分かれたトイレです。
調べてみれば水などは出るようです。

【階段】
階段と書かれていますがドアがあり、鍵がかかっていて空きません。

【エレベーター】
押しても反応はありません。
※人体実験で出た死体を運ぶためだけのエレベーターなので、責任者の許可が出たときのみ使用ができます。

KP情報:更衣室に行くまでどんなイベントも起こりません。何か人に見つかるようなこと、人を探す、など言われたら「自分が目覚めた状況を考えるとこの状況は普通ではない、ここにいる人間に見つかったら何をされるかわからない」と言ってください。それでも探したり蛞巳以外に接触する、と言ったらロストになります。
→デッドエンドCへ

◆更衣室に行く前に探索者が研究室Aに行こうとした場合は通路の途中で<聞き耳>を振らせ研究室Aから何人もの人の気配がすると言いましょう。失敗しても人の気配がする、と教えましょう。
◆更衣室に行く前に探索者が上の階に行こうとした場合は階段の途中で<聞き耳>を振らせ、足音が上からこっちに向かっていると教える。隠れたりしてやり過ごしてまた行った場合は大人しく上の階を探索させましょう。
∟蛞巳がいない場合に1階を調べた場合はどの部屋も用途がわからないことにしてください。薬品・化学研究室と実験室は鍵がかかっています。

【更衣室】-イベント
更衣室と書かれており、鍵はかかっていないようです。
ドアを開けてみると中はロッカーの並んだ部屋です。ロッカーの他にもテレビや机、飲みかけの紙コップなどがある事などから人が使用している事がわかります。

□ロッカー
ロッカーは用心深く鍵が掛かっているものもありますが、ほとんどのロッカーを開く事が出来ました。中には白衣や着替え、荷物などがあり、あなたがある一つのロッカーを開けたとき、そのロッカーの中にあった荷物の中から手記を見つけます。手記の中を見てみると震える文字で文章が書かれています。

-手記の内容-
研究員がまた一人死んでしまった。
彼は私の親しい友人だった。私は段々とこの研究に疑問を感じ始めている。
最初はただの研究心と好奇心だった。しかし、こうして事故が起こり仲間が死んでいき、私はようやく目が覚めた。しかし何もかも遅い、間接的ではあるが私は人を殺している。友人や仲間は私が殺したも同然なのだ。
…恐ろしい、気付きたくなかった。私はどうしたらいいのだ。逃げたい、逃げてしまいたい。
こんな事、誰にも言えない…友人はもういない、こうして文字にして書く事しか出来ない、でも、怖い、裏切ることなんて出来ない、怖い怖い、誰でもいい、助けて……


そこまで読んであなたは気配に気付きます。何者かが更衣室へと近付いて来ている。あなたが目覚めた状況や手記を読めばこの研究所が危険な所とは容易に想像ができる事でしょう。
どこに隠れるかを宣言した上で<隠れる>ロールを行う事。

□手記を見つけたロッカー以外の所
<隠れる>成功-あなたが身を潜めると、程なくして更衣室に誰かが入ってきた。こつこつと革靴で床を歩く音が響く。そしてどこかのロッカーをあけてしばらく何かをあさる音がし、何かに気付いたような声を上げた事がわかった。
<聞き耳>のロールを行う事。
※探索者がノートを持って隠れていた場合
成功-「ひっ…ぼ、ぼくのノートがない…!ど、どうしよう…!盗まれた…!?、どうしよう、上に知られたらぼくはこ、殺される…!?」
失敗-上手く聞くことはできなかったが「……っ、ノートがない…!!………」と聞き取る事ができた。

※探索者がノートを返して隠れていた場合
成功-「……あ、あれ?ノート、こんな感じに入れてたっけ…、……ど、どうしよう!誰かに見られたかも知れない…?!どうしよう、裏切り者にされたら、ぼく、殺されてしまう…!」
失敗-上手く聞き取ることはできなかったが「ノート…、…どうしよう、………!殺されてしまう…!!」と聞き取ることができます。
<アイディア>を振らせるなどして、この人物はもしかして無害なのでは?と思わせること。

□手記を見つけたロッカーに隠れた場合
<隠れる>成功-あなたが身を潜めると、程なくして更衣室に誰かが入ってきた。こつこつと革靴で床を歩く音が響く。そしてその足音は徐々にあなたの隠れるロッカーへと近付いて来て目の前で止まり、あなたの隠れているロッカーが開いた。

<隠れる>失敗-あなたは身を潜めようとしたが、間に合わなかった。更衣室の扉が開き、白衣の男が入ってくる。少しやつれたその男はあなたをみると「ひっ!?」と小さく声を上げて後退る。

「だ、っ誰…!?」
男は見慣れないあなたに驚き怯えているようにもみえます。
∟探索者が事情を話すと、男は少しずつ落ち着いていく。何日も寝ていないのか、クマの濃いやつれた顔によれた白衣の男で、名を求めれば答えてくれるでしょう。
手記についてはあなたに見られた、と言う事で安心します。

KP情報:蛞巳は言ってしまえばSAN0に極めて近い状態です。ちょっとしたショックで狂人になってしまうといっても過言ではありません。非常に情緒不安定で優柔不断で挙動不審です。探索者を逃がすと言う気持ちはありますが、自分はここから逃げるべきか否かを非常に迷っています。終盤まで彼が研究所から逃げる、と言うのは我慢してください。探索者のRP次第で逃げる決心をつけていくのが良いでしょう。

事情を話すと蛞巳は「言い方は悪いですが、廃棄物として棄てられたのでしょう…」と申し訳なさそうに言います。

■蛞巳はここで行われている実験の事は怯えて言おうとしません。何とか説得をすれば「薬の研究」とだけ教えてくれます。
あなたがここから脱出したい、などを告げるとついてきて協力してくれる事でしょう。
彼はポケットから鍵を2つ渡してくれます。「研究室の鍵です、…ぼくからは何も言えませんが、あなた個人で調べる分には構わないと思います」
鍵は『廃棄物処理管理室』『研究室B』のものです。

蛞巳の言える範囲
・探索者はおそらく人体実験のために連れてこられた。
・人体実験や生贄に使われなかった人間は廃棄穴のある更に地下へと棄てられる。
・自分はここでは薬の研究をしている。詳しくは自分の口から言う事は出来ない。(これは嘘です)
・ここは地下1階である、外に出るなら上の階に行く必要があるが、今は無理だ。
・友人が死んだのは発狂死である。

【廃棄物処理管理室】
鍵を開き中に入るとパソコンや機械、コンピューターの設置された部屋です。机の上には書類などが置かれています。
この部屋に入ると蛞巳は「ここは研究で出た、…廃棄物の処理の管理をしている所です。ぼくは担当ではありませんが、…友人はここの担当をしていました。」と教えてくれます。

机の上の書類を見てみると気になるものを見つけます。

-書類-
例の薬で人体実験を何度か行ったが未だに良い結果は出ていない。
増えるのは膨大な借金と実験が失敗し死んでいった廃棄物のみだ。
地下へ捨てて水門を開けておくと元々地下に住んでいたアイツが処分してくれる。
便利な生き物だ。しかし、その姿は奇妙そのもの、あまり見ない方がいいだろう。


■パソコン
<コンピューター> ない場合はNPCが行う事も可能。
画面にはあなたが目を覚ましたあの地下の映像がリアルタイムで写っていました。<アイディア>ロールを行う事。
成功-あなたはふと、死体の数が減っている事に気付きます。
失敗-何か違和感を覚えますがその違和感の正体はわかりません。
そして画面のアイコンにスピーカーをオンにするボタンを見つけます。
押すと地下の音が聞こえてくるノイズに紛れて聞こえてくるのは「……てけり・り…てけりり…」と言う鈴の鳴る様な鳴き声である。<0/1>のSANチェック。地下で聞いている場合はSANチェックはなしです。
※蛞巳自体はこの生き物については知りませんが、あまり見ない方がいいだろうと言ってパソコンを消します。

【資料室】
廃棄物処理管理室からの資料室へのドアの鍵はあいている。
ドアを開いてみてみると本棚やサンプルの入った棚、机などが並び、たくさんの本や資料が収められています。
<目星>または<図書館>
大量のCD-ROMが収められた棚の中から一枚だけCD-ROMが抜かれている事に気付きます。幸いにも棚は綺麗に整頓されており、『サンプル』に関するCD-ROMが一枚無いと言うことがわかります。
∟蛞巳に聞くと生物サンプルと言う事だけを教えてくれる。

<聞き耳>ロールを行うこと。
成功-あなたは通路側からの資料室のドアを開けようとする音に気付く事だろう。それには蛞巳も気付いているようだ。蛞巳は声を潜め「ぼくは研究員ですので、ここにいるのはおかしくありません。隠れてください、もしはぐれたら死体を棄てる穴のある部屋で落ち合いましょう…!」
隠れる場合は<隠れる>ロールを、ここから廃棄物処理管理室へ逃げる場合は<忍び歩き>ロールを行う事。

<隠れる>を行う場合
<隠れる>成功-あなたは身を潜める。ドアが開けられる音がし、中に誰かが入ってきた。「あれ、蛙沼…」「あ、どうも、おつかれさまです」などと会話が聞こえてくる。
<隠れる>失敗-あなたは身を潜める。ドアが開けられる音がし、中に誰かが入ってきた。「あれ、蛙沼なんでこんなところに」「え、あっ、…えと、ちょっと調べ物を」「ふーん、そうか、サンプル担当のお前がここにいるなんてな、あいつはもう死んだんだぞ」「…っ、わかっていますよ、ははは…」そんな会話が聞こえてきた。

…しばらくして資料を探し終えた人物が出ていく音がする。蛞巳は一息ついて「もう大丈夫ですよ」と声をかけてくれるだろう。

<忍び歩き>を行う場合
<忍び歩き>成功-あなたは難なく隣の部屋にうつる事ができる。
<忍び歩き>失敗-タイミングが少し遅れてしまい、ドアが閉まる所を見られてしまったかも知れない。<0/1>のSANチェック。
※このシナリオでは<隠れる>などの隠密ロールに失敗すると蛞巳への疑心を高める会話などを聞くこととなります。ファンブルなどした場合は普通に処理をし、他の研究員の会話の内容で蛞巳への疑心を煽ってください。

■合流してイベント
資料室または穴のある部屋から出ると、蛞巳は研究室Aに忘れ物を取りに行きたいといいます。
※研究室Aには常に人が居るため一緒に来る事を止めてきます。
「研究室Aに行ってくるからトイレに隠れていて」と、言い、蛞巳が研究室Aへと忘れ物を取りに行く間探索者は一旦トイレへと身を潜める事となります。

【トイレ個室】
あなたは蛞巳に言われたとおり個室に身を潜めます。すると隠れてから間もなく足音がします。研究室Aへの距離と時間からしても蛞巳ではない事がわかります。
<聞き耳>ロールを行い、成功した場合人数が2人と言う事がかわる。
その二人はトイレの前で止まり、立ち話をしているようです。
会話を聞く為には<忍び歩き>のロールを行い、近付く事が必要です。

成功-あなたは音もなく忍び寄り、会話を聞く事ができる。
「蛙沼の奴、段々おかしくなっていってるよな」
「ああ、カエルの化物の担当でしかもこの間仲良かったやつが発狂して死んだからな、無理もないだろう」
「あいつ、もうダメかもしれねえな」
「そうだな」

失敗-少し音を立てたかも知れないが、近付き会話を聞くことができた。
「蛙沼の奴、段々おかしくなっていってるよな」
「ああ、カエルの化物の担当でしかもこの間仲良かったやつが発狂して死んだからな、無理もないだろう」
「あいつ、もうダメかもしれねえな…完全におかしくなるのも時間の問題だな」
「そうだな」

ファンブル-
「蛙沼の奴、段々おかしくなっていってるよな」
「ああ、カエルの化物の担当でしかもこの間仲良かったやつが発狂して死んだからな、無理もないだろう」
「あいつ、もうダメかもな、人間を食うカエルの化物の世話なんて正気じゃねえよ」
「そうだな、あいつどうなるんだろうな、完全にイカれてる」

KP情報:KPの判断で会話内容を変えてもよい。蛞巳としてはかなりギリギリの状態ですので、研究員の会話は間違ってはいないのですが…。

そんな会話を聞き、足音が遠ざかっていきます。そしてしばらくして蛞巳の声が聞こえました。
「もういいですよ、すみません、…人もいないから今のうちに行きましょう」
何を取りに行ったか聞いてみると蛞巳は万年筆を見せてくれます。
「友人のなんです、…持っていこうと思って」とどこか寂しそうにいいます。
∟蛞巳の『逃げたい』『死んだ友人とここを出たい』と言う気持ちの表れかも、しれません。探索者が気になるようなら<心理学>などで情報として落としてもいいでしょう。

【研究室B】
鍵を使い中に入る事ができます。
机の上には器具が並び、棚、奥へ続くドアが二つあります。

■机
見てみると器具のそばに研究ノートのようなものが広げて置いてある事がわかります。中を読んでみて要約するとこのような事が書かれている事がわかりました。

-研究ノート-
実験内容-ナガアエから採取した毒を用い強力な幻覚作用のある薬品をつくる事。
その薬品を使用するとLSDのような幻覚作用と高揚感を得る事ができる。
微量でも効果が高い上、高確率で高揚感につながる。成分も正式にはこの世に存在しないものであるため、薬物法では取り締まれない。
問題点-ナガアエは自発的に毒を出すため採取がとても難しい。そして動くもの全て殺そうとする程凶暴なため研究員が何人か殺されている。毒を採取しても薄める加減が難しく、効果確認のため何度か人体実験を行っている。


蛞巳にナガアエについて聞くと「大きなカエル…とでも言ったらいいのだろうか、そのカエルの出す毒には強い幻覚作用があって、その毒からぼくたちは幻覚剤をつくる研究をしているんだ…」と、複雑そうに言います。

■棚
薬品瓶がいくつか並び、中身は全て薄青紫色の液体である。
蛞巳は「それがぼくたちの作った薬品だよ、…まだ完成とは言えない、けど」と言う。
(<薬学>…中身は毒に近いのでは?と思うでしょう)

【会議室】
ドアを開くと机が並べられた広い部屋です。
真ん中の机にはパソコンとパソコンに繋がれたプロジェクターがあり、レンズは白い壁の方に向いています。
プロジェクターを起動し、パソコンを少し操作すれば映像を移すことは可能そうです。
移される映像はどうやらCD-ROMに焼かれた映像のようです。取り出すのならCD-ROMには『2015年3月12日-サンプル捕獲』と書かれている事がわかります。(日付は適当です)

■CD-ROMの映像
プロジェクターを起動して動画の再生ボタンを押します。しばらくするととある実験映像が映りました。
そこは沼地のようで、何人かの研究員とローブを着た人間、そして何も着ておらず腕を拘束された1人の人間を確認する事ができた。ローブを着た人物が沼へと近づき、ぶつぶつと何かを唱える。そして何も着ていない人間を沼へと突き落とした。次の瞬間。そいつは沼から現れる。ヒキガエルのような体は透明であり、脈打つ内臓がただ薄い皮のような皮膚の層に覆われていた。そいつにはカエルの後ろ脚と人間の腕がついており、今突き落とされた人間を大きな口で貪り、沼から這い出てくる。<1d2+1/1d8+1>のSANチェック。
その瞬間地面にカメラが落とされたようで沼の方を確認することはできなくなる。

<聞き耳>ロールを行う事。
成功-何人かの絶叫の中、しゃがれたような声が入っている。「さあ、この生き物はあなたたちに巨万の富と、名誉を与えるだろう、連れ帰るがよい」そう、聞こえた。
失敗-何も聞き取る事はできなかった。

【蛞巳の頼み】
この映像を見たあと、あなたの隣で蛞巳は怯え出します。
「やっぱり!こんな研究間違っている!あいつに殺された研究員は1人や2人じゃないんだ!あいつは、あのカエルは…!知性を持ってて、残酷で、犠牲者が死んでいくのを楽しむように、…!あのローブの男の命令は従っているようだったけど、ぼくたちの言う事は聞こうともしない、ぼくは、ぼくたちはなんてことを、…!みんな殺されるんだ…!ぼくは、みんなを殺したも同然なんだ…!」
蛞巳は取り乱し、頭をかきむしり、パニック状態になる。
<説得>や<精神分析>ロールを行ってもよいだろう。RPでも可能とする。<こぶし>でもいいです。
……..落ち着いた蛞巳はうなだれ、あなたに頭を垂れるようにして言う。「あのカエルを…殺さなくちゃ…手伝って欲しいんだ、………ぼく一人じゃ、…」

KP情報:蛞巳の手には友人の形見である万年筆が握られているかもしれない。ここはKPに任せます。ただし、選択によって探索者の生存率が大幅に変わるのでそれとなく気をつけてください。
「何か策があるのか?」と聞かれたら「なくはない」と自信なさげに答えましょう。選択をさせるまで策は言わないようにしてください。


【選択-ルート分岐】
手伝う→蛞巳ははっとしたように、今まで合わせようとしなかった目を合わせあなたを見つめた。「ほ…本当…かい?…ありがとう。」蛞巳の声にはどこか安堵が混ざっている気がする。
そしてナガアエを処分するために二人で一階の実験室へと向かう事となる。
策は手記の続きに書かれた事をヒントにします。

-手記の続き-
あれを許可なく何とかすると言う事は裏切りを意味するのだろう。
私にそんな事出来やしない、できるわけがない。
そして方法があったとしても実行なんて出来ない、そもそも、どうにかできるかもわからない。
あれに似た生き物は、熱と乾燥に弱いはずだ、…でも、でも。


手伝わない→蛞巳は顔を伏せたまま、「そうだよね、うん…ごめん、そうだね…」といいます。しかし何かを決心したように「…でも、きみだけでも、ここから出さなくちゃ、ぼくに案があるんだ。来てくれ」と、一階へと向かう事となる。

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【蛞巳を手伝う場合】
一階へと上がってくると左右に通路が分かれています。蛞巳は「こっちだ」と右へ曲がりました。
更に左右に通路が分かれており、今度は左へと曲がります。そしてドアの前で鍵を開けると、あなたの方を向き「本当に手伝ってくれるのかい?…後悔、しない?」と確認をとります。
あなたが頷くのを確認すると、蛞巳は決心したようにドアを開けてくれます。ドアが開かれるとそこは薬品の匂いが一層強い部屋でした。薬品棚、実験器具、装置などが並び、蛞巳は薬品棚から2本の薬品瓶を取り出します。「人間の作ったもので、あいつを殺せるかはわからないけど…、」薬品瓶には『濃硫酸』を書かれています。

■机
机の上には様々な資料や研究のメモや式が書かれています。
<化学>その中に書かれた化学式がLSDを参考に書かれているものとわかる。
蛞巳に聞いた場合は細かいことを教えてもらえ、クリア後の報酬に<化学>の成長ロールを行える。

薬品・化学実験室から出たあとは管理室に行きナガアエのいる部屋と実験室を乾燥させることを促す。

【管理室】
手記を読んでいた場合、<アイディア>で管理室で建物の空調を調節する事を思い付いてもよい。
管理室に入ると温度調節装置を見つける事ができる。最大まで温度をあげる事をおすすめする。
→乾燥でナガアエのDEXを-1する事ができる。

【ホール】
自動販売機やベンチが置かれたホール。出口らしい自動ドアがあるが、外からは頑丈そうなシャッターが閉まっている。
蛞巳は「ここは夜になるとシャッターに覆われちゃうんです、…その、ナガアエの事もあるんですが、残ったぼくたちが逃げられないように、」と苦笑いします。彼の様子はどこか穏やかに見えるかもしれません。
∟職員の逃走防止にシャッターが閉まっており、朝になるまであきません。遠隔操作なので管理室などに開けるスイッチはありません。

【産業廃棄物処理場】
鍵などはいらず、ボタンで開閉できるようになっています。※中に入ると足場があり、大きな穴が直接あいている事を伝えます。
「産業廃棄物処理場にある大穴には薬品や化学製品なんかもそのまま捨てているんです。…ゴミの山の中は何千度にもなっていて、危険です、落ちたらひとたまりもないと思います。…」
∟ナガアエをここまで誘い込み、落とすと言う発想をここでちらつかせておく。探索者が閃かないようなら<アイディア>を振らせたり、蛞巳が閃いでも構いません。
探索者に自信がないようでしたら
・ナガアエは動くものを捕食のために追いかける
・頭はいいが、人間のような頭の良さではない
などといい、実験室から走ってナガアエをここまで誘い込むと言う案を出させてください。

【実験室】
重厚な扉を3つ抜け今までの部屋とは違う、何もかもが丈夫に作られた部屋に出ます。コンピューターや機械が並び、奥には扉と、奥の部屋が見える分厚い強化ガラスがあります。
ガラス越しに部屋の奥を見てみるとそこは湿地帯のように作られた部屋でした。その中にそいつはいた。映像で見たカエルの化物を。でこぼこした腹で這い、後ろ足の力で進む。あの映像の怪物は実在したと言う事に<1/1d4>のSANチェックです。

意を決し、蛞巳は操作パネルを弄る。忠告音がしてゆっくりとナガアエのいる部屋への扉が開き始めた。吐き気のする悪臭が、こちらの方まで漂ってきます。ナガアエが扉が開いたことに気付き、ゆっくりとあなたたちを補食しようと実験室の方へと出てきます。

ナガアエが???の部屋から出てきて探索者が何か行動を仕切ったあと(濃硫酸を投擲するなど)に戦闘処理となります。
ナガアエに濃硫酸を投げ付ける場合は狭い部屋の中であることと、大きな的に対してなので<投擲>に+30%の補正がつく。

成功-ナガアエの背に薬品瓶が当たり、砕けた。中の濃硫酸がナガアエの身体を焼く。肉の爛れる音と、激臭が立ち込め思わずあなたたちは顔をしかめる事だろう。<2d8>-2のダメージとナガアエのDEXを-2(クリティカルも同じ処理)
失敗-投げた薬品瓶は直撃はしなかったが床にあたった瓶が割れて中の液体が飛び散る。その液体はナガアエの身体にかかり、少しではあるがナガアエの体を焼いた。<1d8>-2のダメージとナガアエのDEXを-1(ファンブルも同じ処理)

※どんなに濃硫酸でダメージを与えてもHPは1で止まります。
ナガアエは濃硫酸で体を焼かれるも死ぬことなく生きており、あなたたちのいる場所を確認し大きな口から舌を出し、舐めずった。
∟探索者が戦うと言わない限りDEX対抗の試みを許しましょう。

※探索者が無謀にも戦い、回避に失敗した場合、蛞巳が庇いに入り、食べられます。
そして毒の効果で意識がある状態でべきべきと骨を噛み砕かれながら「君に…会えて、よかった、…よかったんだ、」と、言い残し、ナガアエに食べられ死にます。

◆探索者がナガアエから逃げると宣言したらナガアエとのDEX対抗になります。
産業廃棄物処理場へとナガアエを誘い込むには計3回のDEX対抗を行います。
(※ここはスリルを味わってもらうためにPLには1d100だけを振らせましょう、おそらくファンブルをしない限りは追いつかれないはずです)
1.ナガアエから逃げるためのDEX対抗ロール。
2.一直線の通路を進み、ホールまで逃げ込むためのDEX対抗ロール。
3.産業廃棄物処理場に逃げ込むためのDEX対抗ロール。(産業廃棄物処理場の扉を開いていない場合は値から-10をする)

濃硫酸がかかっている場合はナガアエとのDEX対抗が失敗した場合<回避>を行う事。宣言によってはボーナスを与える。両方とも失敗した場合は蛞巳があなたを庇い、「ぼくの、ことはいいから…!!逃げてくれ!君は、生きてくれ!!…!」と言い残し、食べられます。その代わり次のロールは自動成功となります。

◆DEX対抗を3回経て産業廃棄物処理場へ
産業廃棄物処理場まで逃げ込んできたあなたはむせ返る臭いの中、大きな穴を目の前にします。その穴の中にはゴミの山ができており、中には動物の死骸や化学薬品の瓶が見えます。それを確認し、息を飲むあなた。すると扉からナガアエが入ってきました。卑しく開かれた口からは涎を垂らし、あなたへと迫ってきます。そして後ろ足に力を込め、あなたに襲いかかってきました。
<回避>ロールを行うこと。

成功-あなたは飛びかかってくるナガアエを避けることに成功する。そしてそのままナガアエは地に脚をつけることなく、穴の中へと落ちていった。ズドン、と何か重々しい音がしたかと思うと、しゃがれた叫び声が聞こえます。穴の中を見てみるとゴミの山に落ちたナガアエは廃棄物の発する高温の熱によって体の水分を奪われ、焼かれていっているようです。暴れもがくも大きな身体はゴミの中へとゆっくりと飲み込まれていく。上にまで強い悪臭が登ってきて、そしてしばらくしてナガアエの声が聞こえなくなった。
産業廃棄物処理場のドアを閉め、ホールへと戻りあなたたちは息をつく。そしてシャッターが開く朝まで近くにあるベンチで一休みする事にした。
眠ってしまったのか翌朝、シャッターの開く音であなたたちは目が覚める。透明の自動ドアからは朝日が差し込んでいた。あなたたちはこの建物の中から出ることだろう。そして歩いて、歩いて…いずれは街へと出る。朝日に照らさせる街があなたたち二人を歓迎していた。おめでとうございます。生還です。
→生還エンドA

失敗-あなたは飛びかかってくるナガアエを紙一重でよけられないことを悟った。その瞬間、身体をどん、と押される。なにが起こったかわからない。しかし、直ぐに理解できた。叫びながら、ナガアエと共に穴の中へと落ちていく蛞巳をあなたは見る。そしてズドン、と何か重々しい音がしたかと思うと、しゃがれた叫び声と悲鳴が聞こえます。穴の中を見てみるとゴミの山に落ちたナガアエと、蛞巳が廃棄物の発する高温の熱によって焼かれていっているようです。暴れもがくナガアエの大きな身体は蛞巳を巻き込みゴミの中へとゆっくりと飲み込まれていく。上にまで強い悪臭が登ってきて、そしてしばらくしてナガアエと蛞巳の姿は見えなくなってしまった。
愕然とする取り残されたあなた、しかし産業廃棄物処理場の悪臭に耐え切れずあなたは一人ホールへと戻る。そしてシャッターが開く朝まで近くにあるベンチで一休みする事にした。
眠ってしまったのか翌朝、シャッターの開く音であなたは目が覚める。透明の自動ドアからは朝日が差し込んでいた。あなたはこの建物の中から出ることだろう。そして歩いて、歩いて…いずれは街へと出る。朝日に照らさせる街があなたの生還を歓迎していた。おめでとうございます。
→生還エンドB

蛞巳がいない状態で<回避>に失敗→デッドエンドBへ

【蛞巳を手伝わない場合】
一階へと上がってくると左右に通路がわかれています。蛞巳が「こっちだ」を左へ曲がりました。
広いホールを抜けて奥の通路へと入っていきます。そこには『産業廃棄物処理場』と書かれていました。ボタンを押して扉を開き、中へと入ります。中に入ると物が腐ったような、むせ返る臭いがしました。目の前の穴にはゴミの山ができており、中には化学薬品瓶や、動物の死骸も見えます。
「もうすぐ、収集車がここにゴミを棄てに来る時間だ。あのシャッターが開くから、その隙に逃げるんだ。…無事に帰れるかどうかはわからないけど、ここで死ぬより、ずっとマシだろう?」
蛞巳はそう言ってゴミの山の麓にあるシャッターを指さしました。
「収集車が来る前にあそこまで行かなきゃね、さあ、急いで」
その瞬間、蛞巳はあなたの背中を押しました。穴の中へと身を放り出され落ちていくあなた。蛞巳の表情は暗く、悲しそうでした。「…ごめんね、…何があっても諦めないで、きみには生きて欲しい」
最後にそう、聞こえました。

<幸運>ロールを2回行う事。
2回成功-あなたは投げ込まれたゴミの海の中を、吐き気や憎悪、恐怖を堪え泳ぎました。必死にもがき、泳ぎ、なんとかシャッターの場所へとたどり着きます。その瞬間に機械の作動する音がし、シャッターが開いて行きます。隙間からはゴミ収集車のタイヤが見えました。人が一人、通れる程の隙間が開きました。その隙を逃すことなくあなたはその隙間に体を滑り込ませます。そのまま走り、振り返る事もせず、走っていきます。
そして、いずれは街へと出て、あなたは助かる事でしょう…。全身に原因不明の火傷を負って。
→生還エンドC

1度でも失敗-あなたは投げ込まれたゴミの海の中を、吐き気や憎悪、恐怖を堪え泳ぎました。必死にもがき、泳ぎ、暴れるも、なかなか進む事ができません。あなたは溺れる、ゴミの海に。あなたは沈む、熱の海に。
…熱…?そう、このゴミの海は熱いのだ。気付かなかった。必死だった。
ここは、産業廃棄物が積もった山でもあるのだ。化学反応の起こるゴミの海にあなたは溺れた。体が焼けていく熱に焼かれ、あなたの意識は永遠に閉ざされる事となった。ゴミの山の中で。
→デッドエンドA

あなたは飛びかかってくるナガアエを紙一重でよけられないことを悟った。そしてナガアエの開かれた大きな口があなたを捉える。ぬめり、とした感覚が襲いゆっくりと身体が痺れてきた。頭がくらり、として極彩色の世界が見える。これは、なんだっけ、確か最近見たような、…そんな事を感じあなたの全身の骨が砕かれ、意識は永遠に閉ざされた。
→デッドエンドB

もみくちゃになりながらあなたは数十人の研究員に立ち向かう。しかしいくら腕に自信のあるあなたでも相手が大人数では分が悪い。
そして、気が付くとあなたはたくさんの研究員に囲まれていました。「あの薬品を投与されても生きていたなんて」「これはいい結果が得られそうだ」「この人物にだけある耐性かもしれない」「これでまた前進できるかもしれない」研究員たちはそんな会話をしています。あなたが理解してももう遅く、その身体が、頭が破壊されるまで探索者は薬物実験を行われる事でしょう。
→デッドエンドC

【報酬】
A…SAN+1d10+2+1d6<神話技能+5%>
B…SAN+1d10+2<神話技能+5%>
C…SAN+1d6<神話技能+1%> 全身に火傷
デッド…なし

【背景と補足】
-背景-
幻覚作用のあるナガアエの毒で新型・LSDを開発する組織の建物の中。
探索者は運が良いのか悪いのか、人体実験の中一人生き残ったが気絶をし、そのまま大量の死体と一緒に廃棄物として捨てられる。この極限状態の中、探索者はこの研究を終わらせたい研究員と出会い、脱出を試みる。

-蛙沼蛞巳について-
ナガアエの世話でSAN値で言えば3くらいにまでじわじわ削られた研究員です。友人の死をきっかけに目が覚めました。探索者を希望としているので自分勝手ですが、手伝うことを拒まれると裏切られたと言うショックでSAN0になり、探索者をゴミの山へと落とします。蛞巳の身勝手な気持ちは狂人に近いそれ、です。
名前は蛙と蛞(なめくじ)蛇の三竦みからとっています。

-出現神話生物-
ナガアエ(、ショゴス)

-エンディングについて-
手伝わないと言う選択だけで死亡率が跳ね上がるのはちょっと、と思う場合は調整を行ってください。
蛞巳の今後は探索者の案に委ねます。
(近所に住んでもらう、警察へ出頭させる、勤めている会社の面接を受けさせるなど)

-ナガアエを召喚した男について-
まだきっと世界のどこかでナガアエを使い憎しみや苦しみを生み出しています。
ナガアエの<召喚/従属>を使える魔術師でしょう。おそらくシアエガの狂信者です。

-新型・LSDについて-
LSDっていいよね探索者もやってけよ。
依存性はないと言うか依存するものでもないので依存しないでください。

-コメント-
お前が廃棄物になるんだよ!!がテーマでした。

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2016-05-04 : CoCシナリオ :
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