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シナリオ名:鋭利な感覚

推奨人数:1人(ソロシナリオ)
時間:ボイセで2時間半程
推奨技能:<目星><聞き耳>
あると便利:<鍵開け><オカルト><交渉系技能>
形式:シティ
難易度:★★★☆☆
注意:このシナリオには性的な表現が含まれます。

資料:NPC立ち絵
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<初めに>
探索者の好奇心を刺激し、どこまで首を突っ込んでいくかと考えて書きました。なので難易度としては高いかと思われます。
KPをする際は自分の回しやすいように調整を行ってくれて構いません。
少々オリジナルの要素が入っています。ゲームクリアには推理力や想像力を必要とするかもしれません。

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★導入を始める前に岩井拓也の人物像と現在の状態を伝えておく事。
・岩井拓也が失踪したと言う知らせがきます。
・性格はとても明るく友人も多い。
・探索者はよく食事なんかをご馳走になっていたりした。
・特に思い悩んでいたような記憶もない。
・家族からの話によると5日程前に失踪したらしく、会社にも友人の家にも行っていない。
・探索者が彼を最後に見たのは2週間程前。
・警察にも一応届け、捜索をしているが一向に手がかりはない。
など、他にもKPが必要だと思った情報を与えてください。
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■NPC紹介■

NPC1-岩井 拓也(いわい たくや)
職業-会社員 性別-男
失踪した探索者の友人。しかしシナリオ開始の時点で彼はイゴーロナクの器となっている。
彼は気味が悪い程明るい性格でしたが、その裏側に普段決して人には見せない怠惰でひどくネガティブな感情を抱えていました。彼の堕落性は散らかった部屋などに強く現れており、おそらくその部分がイゴーロナクの這入る隙となったのでしょう。繁華街を中心に活動し教会の内装を模したラブホテルの一室に人間を誘い込んで食事をしています。
※1ヶ月以上前から既に彼はイゴーロナクの器となっていますが元が元気な性格だったからなのか、気だるげな態度はあまりとりません。しかし、油断するとその片鱗は現れるようです。

岩井 拓也(--)
STR:14  DEX:14  INT:12 アイデア:60
CON:7  APP:11  POW:7 幸 運:35
SIZ:12  SAN:0  EDU:13 知 識:65
H P:11  M P:7  ダメージボーナス:+1d4
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NPC2-久里山 千秋(くりやま ちあき)
職業-探偵 性別-男 データ-立ち絵
非常にお茶目な性格。『岩井が娘と関係を持っているかどうかを調べて欲しい』という依頼を受けて岩井拓也の調査をしている探偵。
怪異にも慣れており、岩井を調べていくうちに今回もその類かと嗅ぎつける。KPは是非彼を情報をくれるNPCではなく“探索者”として動かしてください。彼から見たら“NPC”である探索者に何を言い、何を伝え、何を忠告するのか。是非楽しんで欲しいと思います。
★彼はシナリオの後半で助手に撃たれ死亡しますが、シナリオが始まる前にPL(またはKPが事前)に「1d6」と「1d10」を振りサプリメント2015の『特徴』をつけるのもおもしろいかもしれません。『実は生きていた』や『急速な回復力』など久里山がしぶとい探索者らしい特徴がつくなら生存エンドもあるかもしれません。このギミックを使用するならシークレットで行うのがよいでしょう。
※持っていない、または特徴を採用していない場合の久里山の生存加減はKPに任せます。

久里山 千秋(38)
STR:11  DEX:12  INT:15 アイデア:75
CON:8  APP:13  POW:14 幸 運:70
SIZ:16  SAN:62  EDU:20 知 識:99
H P:12  M P:14  ダメージボーナス:+1d4
技能:目星:75  聞き耳:75 追跡:75 鍵開け:80 オカルト:50 クトゥルフ神話技能:10
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NPC3-助手
職業-探偵助手 性別-女
久里山探偵事務所で助手を務める女性。その正体は岩井拓也(イゴーロナク)に襲われイゴーロナクの情人と成れ果てた女性である。
※あえてPLに意識をさせないため助手の名前を決めていません。PLに助手の情報を聞かれたらその場で名前やステータスを決めてもいいですし、KP側で事前に決めておいても勿論構いません。RPをする面では少しだけ影のある優しい女性をイメージしています。
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【導入】
ある日探索者の友人である岩井拓也が失踪しました。連絡は岩井の家族からであり、心当たりが殆どないあなたは考え付く事をいい電話を切ります。友人を心配しつつもその連絡があった夜あなたは眠りについて夢を見る。
暗い空間の中ベッドの上で乱れる男女、その光景はやけにリアルであり、そして激しい嫌悪を感じた。その嫌悪感は行為に対してではなく雰囲気と言えばいいのだろうか…官能的と言うよりは冒涜的。そんな夢だ。
あなたは目を覚ます。カーテンの隙間からは朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせば嫌な夢を見たこと以外はいつもの日常だ。ふと部屋の壁に目をやれば赤黒い染みが浮き出ている事に気が付いた。それを認識した瞬間ぞわり、とあなたは何故か身の危険を感じる事だろう。SANチェック<0/1>

【目覚め-1日目】
◆壁の赤黒い染み
近付いてみれば微かに異臭のする赤黒い液体である事がわかる。殆どが乾いており、ついさっき現れた訳ではなさそうだ。
<目星>
成功-赤黒い染みは何かが壁に手を付けて擦ったように擦れており、それが何かを描こうとしている気がするが、どのようなものかは想像がつかない。
失敗-所々擦れている事がわかる。まるで何かが壁に手を付け擦ったようだ。

壁の染みを調べるなど、探索者が何か1つ行動を終えるとメールが届く。
その時あなたの携帯にメールが一通届く。メールを見てみればそれは岩井からであった。確認しても件名や本文はなく、ただ教会の内部のような写真が一枚だけ添付されている。

◆教会の写真
教会に通っている探索者であってもその内装に心当たりはない。
<オカルト>
成功-カトリック教会のような豪華な内装であるが十字架はあっても大抵はあるはずのマリア像が見当たらない事がわかる。
失敗-特に気になる点はない。

KPへ…この写真は岩井が餌場として人間を誘い込んでいるラブホテルの一室です。そこは教会の内部を模した部屋であるがデザイナーが教会の内装についてよく調べなかったのかはたまたあえてなのか、マリア像は設置されていないようです。
プロテスタント教会にはマリア像はありません。


【1日目】
探索者は会社、あるいは学校、あるいは既に友人の手がかりを探しに外に出る事でしょう。
その道中であなたは男性に声をかけられる。彼は久里山千秋と名乗り、あなたに職業が探偵である事を伏せて岩井の知り合いと言い近付きます。
※職業を聞かれた場合は岩井拓也の同僚であると答えるなどはぐらかすのもおもしろいと思います。
「お忙しいとこすみません(探索者の名前)さんですね?ちょっとお話があるのですがお時間よろしいですか?」
探索者は断ってもいいし、話をしてもいい。主な内容は岩井拓也についてです。最近の岩井の様子や、彼が失踪した日にあなたが何をしていたか、岩井とはどんな関係だったかを適度に聞いてきます。ある程度話すまたは探索者が会話を断ると彼は「お話ありがとうございました」と一例して帰ります。

KPへ…この日は会社や友人から電話がかかるなどして探索者の行動を制限してください。久里山とのイベントはその後でも先でも構いません。

【帰宅/夢】
帰宅したあなたは食事などを終え壁の染みを気にしつつも眠りに付く事でしょう。そしてあの夢を見る。教会の内部を背景に例の男女がベッドの上で乱れる冒涜的な夢だ。何故かあなたの視点はカメラのように固定され動かす事ができない。
<目星>または<アイディア>
成功-一瞬見えた男の顔が岩井に似ている気がする。
失敗-特に気付く事はない。
<聞き耳>
成功-なんだか呼吸音の多い空間だと感じる。あの男女と自分の呼吸を入れてもまだどこからか呼吸が聞こえている。
失敗-息遣いが煩わしい程にうるさく感じる。

【目覚め-2日目】
あなたは目を覚ます。カーテンの隙間からは朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせばいつもの日常だ。…本当にいつもの日常だろうか?と部屋の壁に目をやると驚く事にあの赤黒い染みの範囲が広がっていた。(前日に壁に紙を貼り覆うなどをしている場合はそれが剥がれ落ちています。)昨日より何かが“近付いた”と言うような危機を感じ、探索者はSANチェック<1/1d2>

身体を起こすとあなたの携帯のコールが“一度だけ”鳴りました。着信を確認してみれば『岩井拓也』からである事がわかる。直ぐにかけ直してみるならその電話は繋がります。
あなたが声をかけてみても電話越しにいるはずであろう岩井が何かを話す様子はなく、呼吸音だけが聞こえていた。その電話越しの荒い息遣いはやけに近く、生々しく、そしてあなたの背後から聞こえる…ように感じた。SANチェック<0/1>

【探索】
この日から探索開始です。

◆壁の赤黒い染み
昨日より範囲が広がっており嫌な悪臭も強くなっている気がする。
<目星>
成功-円を描くようにして染みが広がっている事がわかる。
失敗-相変わらず何かを描こうとしていると感じる。

◆岩井の自宅
岩井は一人暮らしでアパートを借りて住んでいる。今は警察が捜査している様子はなく、扉の鍵が閉まっている。
<鍵開け>
成功-難なくあけることに成功する。
失敗-あかない。
決定的成功-難なくあけることに成功し、探索者はこの鍵穴が一度鍵以外のもので開けられている事がわかる。
∟久里山が入ったときに<鍵開け>で鍵を開けて、丁寧に閉めて行ったものです。

<鍵開け>がない場合の処理。
<アイディア>または<幸運>
成功-探索者は以前岩井拓也が家の鍵は鉢植えの下に隠して置いている。と言っていたのを思い出す。
失敗-岩井拓也がどこかに鍵を隠していると話していた気がするが、どこだったか思い出せない。

<聞き耳>
成功・失敗…何かが聞こえる様子はなく、誰かがいる気配もない。

◆岩井の部屋
中に入ると部屋の中は正直綺麗とは言えない状態だった。ワンルームのベッドの上には脱ぎっぱなしの服が散乱しておりローテーブルの上には吸殻の溢れた灰皿や空き缶、街でとってきたのか無料で配布されている雑誌などが雑多にそして隙間なく無造作に積まれて置かれている。床にはゴミとペットボトルが一箇所に固められて置いてあり、ゴミ箱からはゴミが溢れてその横に口の縛られたビニール袋が4つ程置かれています。
そう言えば探索者は岩井の家に呼ばれたことが一度もないと言う事を思い出すかもしれません。

<目星>
成功-気になるものはデスクと本棚と言う事がわかる。
失敗-部屋の中がひどく散らかっており気が散る、少し片付ければましになるだろうか。

★本棚
近付いてみれば漫画の巻数はそろっておらず本の並べ方も逆さまなものがあって、とても混沌とした本棚です。探索者が調べてみるとスペースが不自然に空いている箇所があり、探索者は「何かが抜き取られたのでは?」と感じます。
そしてロールせずとも本と本の隙間に岩井拓也が務める会社の名刺が折れ曲がって挟まっているのを見付ける事ができます。
∟不自然な隙間は久里山が岩井の所持していたグラーキーの黙示録Ⅻ巻を抜き取った跡です。

KPへ…空いているスペースにどういった本の類が入っていたかはあまりにも本がめちゃくちゃに詰め込まれているので推察ができません。

★デスク
デスクにもその上に乗っている物にも埃が薄く積もっており長い間使われた様子はない。
<アイディア>
成功-デスクの真ん中を空けるようにして物が退けられており、退けたと思われる物は左右に綺麗に積み重ねられている。開けた場所だけ埃が積もっていない事から、あなたは「もしや先に誰かが入って何かを調べていった、または持ち出したのでは?」と思う。
失敗-デスクの真ん中を空けるようにして物が退けられており、開けた場所だけ埃が積もっていない事がわかる。
∟無造作にものが乗っていた場所を整頓したところ何かを見付けた跡です。

探索に慣れている探索者なら、不自然な程に何も手がかりがないと感じる事だろう。

◆岩井の会社
探索者は岩井拓也の勤め先を知っている(岩井拓也の自宅で名刺も拾える)ので連絡をする事も可能。電話をかけたり、会社に訪れると岩井の同僚に話を聞く事ができるだろう。

◆岩井の同僚-石田さんの話
★同僚の話-岩井拓也について
・あなたの知るようにいつも通りの明るい性格の男であったが、いなくなる前日は様子がおかしかった気がする。
「なんだろう、気だるげ言うか、身が入っていないと言うか…とにかく元気な様子でなかったのは確かですね。あんな様子の岩井は見た事がないんで、よく覚えています。…あぁ、そう言えばこうやって岩井の事を聞きに来たのがもう一人居ましたね。名前は…ええと、確か名刺が」
と、岩井の同僚はそのもう一人の人物から貰ったと言う名刺を渡してくれます。『久里山千秋』と書かれた探偵の名刺でした。
∟この時電話だった場合名刺に書かれた住所や電話番号の情報を教えてくれます。
・教会については知っているようではありますが思い出せないと言います。
∟教会を模したラブホテルの一室を使用した事があるためである。

KPへ…岩井のこの状態はイゴーロナクの器としての意思が強く出ていた時です。非常に空腹でこの後食事をするためにラブホテルの一室に餌場を構えました。

◆久里山千秋に連絡をとる場合
電話をかけてみると数コールの後に彼は電話に出ます。そして探索者が旨を伝えると久里山はあなたに改めて『探偵の久里山千秋』と名乗ります。しかし今は調査中であり、長くは話せません。
「今は調査中で忙しいから話は後でいいかな?夕方くらいには事務所に戻るつもりだけど。勿論、事務所に行ってくれても構わないよ。助手がいるからね」

◆久里山探偵事務所
街の中にある雑居ビル2階に構えられた探偵事務所です。尋ねてみれば女性が出てきて「何かご依頼ですか?」と訪ねてくる。
探索者が久里山に用があるなどと伝えれば「久里山さんなら夕方には帰ってくると思いますので、中で待っていてくださっても構いませんよ」と事務所内に案内してくれる。
中に入るのであれば事務所内は綺麗に整頓されておりとても清潔な印象を受ける事だろう、探索者はお茶菓子などを出されながらしばらく助手と話すことが出来る。

◆事務所内
<目星>
成功-とても綺麗に整頓、掃除がされておりあなたの視線に気付いたのか助手は「久里山さんとても綺麗好きなんですよ」と教えてくれる。
失敗-特に気になるものはない。

◆助手との話
★久里山千秋について
・探偵業を始めて10年以上のベテランで、浮気調査や人探しをはじめ色んな方から仕事を請け負っている。そしてここだけの話「オカルトじみた怪しい事件の捜査」なんかもしているらしいですよ。との事。
・最近は援助交際についての調査を行っているらしいが、調査をされている人や依頼人の名前までは守秘義務と言う事で教えてはくれない。
∟トラップ-彼女はイゴーロナクの情人でありイゴーロナクの器である岩井拓也と繋がっている。<説得>などを駆使し、岩井拓也の情報を聞き出すなら「そんなに知りたいですか?仕方のない人ですねわかりました」と『グラーキー黙示録Ⅻ巻の切れ端であるページが入った封筒』を渡してくる。「読むか読まないかはあなた次第、彼が何者か知りたいのなら、読むといいですよ」→読んだ場合はNORMALEND処理。
・岩井拓也について探索者が聞くのであれば助手はメールや電話の事から「岩井さんはきっとあなたに見付け出して欲しい、またはあなたにしか連絡がとれないじゃないかしら」と推理をする。
∟トラップ-イゴーロナクの情人である彼女は探索者を岩井拓也の餌にするために、岩井を探し出させるようにさりげなく促してきます。
・久里山がどこに行ったかと聞けば調査中なので街を歩き回っているのではと言われる。調査内容も調査内容なので繁華街やホテル街なんかにいるのでは?と助手の推理を聞ける。

◆街の繁華街
まだ昼(又は夕方)だからか今は繁華街らしい怪しげな賑わいはなく、人々が行き交っている。
<幸運>や<目星>、好きな技能で久里山千秋を探す事ができる。
★彼の接触に成功すると、彼はあなたに名刺を渡し改めて『探偵の久里山千秋』と名乗る事だろう。そしてあなたと連絡先の交換を申し出る。彼と話せばある程度の情報を得る事ができる。

・今は援助交際関連の調査をしているが悪いがこれ以上は守秘義務で言う事はできない。
・探索者に声をかけたのはとある依頼で彼の調査が依頼されているから。
∟これは<心理学>で嘘を言っている事がわかります。探索者の友人が援助交際の件で調べられている事を隠すためです。
・探偵と名乗らなかったのは探索者を警戒させるかと思った為。
・彼は岩井拓也を怪しいと思い調査をしているので探索者が彼について調べているとわかる(又は察する)とやんわりと止めるような事をいいます。
・教会の写真については知らないと言います。
∟<心理学>を試みるなら、彼に心当たりがあるのではと感じる。しかしそれに関して問い詰めても頑なに教えてくれません。
・探索者がもし『家の壁の染み』について話すようなら、彼は明らかに態度を変えます。そしてそっけなく「知らないな」と言い「もういいかな、すまないが仕事中で」と繁華街の方へと消えていきます。

※探索者が事務所に訪れている場合も話の内容は同じです。

◆夜の繁華街
岩井拓也は繁華街のラブホテルの一室を住処にし、餌を求めて街を彷徨いている時もあるので、聞き込みをすれば目撃者がいるかもしれません。
<幸運>などのロールに成功するのなから、人混みの向こうに見慣れた後ろ姿を見付ける事もあるかもしれません。

【帰宅/夢】
帰宅するとあなたは誰かにジッと狙われている。そんな気分になります。あたりを見渡してもそのようなものはなく、もしやと思い部屋中を探しても隠しカメラのようなものもありません。壁には相変わらず赤黒い染みができており、心なしか出かける前より染みが大きくなっているような気がします。
今夜もまたあの夢を見るのだろうかと思いつつも、あなたは疲れを少しでも癒すために眠る事となりました。
案の定あの夢を見る。情事に耽る男女の夢だ。しかし今回の夢は少しだけ自由がきく事に気付く。動きはかなりぎこちないが懸命に顔を動かせば男女二人の上には十字架が掲げられているのが確認できた。あなたはその光景が岩井拓也から送られてきたメールの写真と同じものだと気付く。そしてもう一つ、あの男性の顔は岩井そのものである。

<目星>
成功-岩井の手に何か大きな切れ込みが見え、それは涎を垂らす口のようにも見えた。SANチェック<1/1d3>
失敗-岩井は怪我をしているのか手のひらに大きな傷ができているように見えた。しかし、この妙な雰囲気にあなたの本能は警報を鳴らしている。

目の前で交わる男女は人ではない。あなたはそう感じるかもしれない。情事はあなたを気にする事なく行われ、教会の装飾を背景にしたその光景はひどく冒涜的で奇妙そのものであった。
そうこうしている内に探索者の意識は覚醒していく。

【目覚め-3日目】
あなたは目を覚ます。朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせば…多分、いつもの日常だ。…果たして本当にいつもの日常だろうか。そうであって欲しい。確認するためにあなたは部屋の壁に目をやる事だろう。やはり赤黒い染みの範囲は広がっている。昨日より確かに、確実に何かが“近付いた”と感じる。言いようのない恐怖を感じ探索者はSANチェック<1/1d4>

【探索】
探索者が家から出ようとすると携帯が鳴り、着信をみれば久里山である事がわかる。出てみると「会って話したい事がある。すまないが今からうちの事務所まで来てくれないか?」と言う事を話される。
<心理学>-オープン
成功-明らかに彼が何かに焦っている事がわかる。
失敗-彼の声色が気にかかったが、思い過ごしかもしれない。
何か会話をしようとしても一方的に切られてしまう。

◆壁の赤黒い染み
見てみればもう完成間近と言える。目星がなくとも円が完成しており、その中に何かの絵が描かれている。その絵はなんだろうか、手のようにも見える。

◆久里山探偵事務所
あなたは街の中にある雑居ビル2階に構えられた久里山探偵事務所を訪れる。事務所の名前が入ったプレートの付いた扉の前であなたは胸騒ぎを感じた。
<聞き耳>
成功・失敗…音はしない。嫌に静かだ。

ドアを確認すると鍵が開いていた。そのままドアを開いてみるならばツンと鼻を刺す鉄の匂いがする事だろう。あなたはこれが血の匂いだと直感した。
進むのなら玄関から廊下を進み事務所の中に入る事が出来る。事務所の中は物が散らかり、ひどく荒れていた。探してみても事務所内に久里山の姿はない。ならば奥か?とあなたは歩みを進める。何かが逃げ込んだように、奥の部屋に続くドアが少し開いている事に気が付いた。

◆事務所の奥の部屋
電気はついていないがそこは給湯室のようだ。ドアを開けば血の匂いは一層と濃くなる。当然だ、部屋の中は一面が血の海になっておりその真ん中で彼が、久里山がぐったりと仰向けで倒れている。昨日話していた人間の無残な姿に探索者はSANチェック<1/1d4+1>
探索者が久里山に近寄るならまだ微かに息がある事がわかりあなたに気付いた久里山は声を振り絞り何かを伝えようとしてくる。探索者が彼に耳を傾けるならこう聞こえる事だろう。
「…私、は、知り………過ぎて、しまったんだ、……知っちゃいけない、君まで、…こん、な」「行く、な、あこには、彼…岩井は、岩井拓也、は」
ごボリ、と久里山の口から血が溢れこぼれた。それにむせる様子もなく、彼は息絶える事だろう。

◆久里山千秋の死体
<目星>
成功-久里山が何かを大事そうに握っている事がわかる。取り出してみるならそれが鍵と言う事がわかる。種類からして机か棚などの鍵だと思われる。
失敗-何かを持つようにして右手が握りこまれている事に気付く。
<医学>
成功-全身に空いた穴からの失血死と言う事がわかる。穴の中には鉄の玉が打ち込まれておりこれが原因だとわかる。
失敗-失血死である事がわかる。

◆久里山千秋の死体の周辺
<目星>
成功-残された薬莢とシンクで何かが燃やされた痕跡を見付ける。
失敗-特にめぼしいものはない。

★燃やされた痕跡…近寄り覗いてみれば紙の束のようなものをここで燃やしたようだ。
<目星>
成功-『Y』とだけ文字が燃え残った紙を見付ける。
失敗-特にめぼしいものはない。
<アイディア>
成功-シンクの半分以上を火が覆っていたようだが、紙の束が燃えたにしては燃えた残骸が少ないなと感じる。
失敗-特に思いつく事はない。

◆久里山千秋のデスク
綺麗に片付けられていただろう久里山のデスク。しかし今は誰かと揉み合った後なのかスタンドライトや本が床に落ちており散らかっている。
探すのなら鍵のかかった引き出しに気付き、久里山の持っていた鍵を使えばあける事ができる。鍵を見付けていない場合は<鍵開け>で調べる事もできる。
★机の中身
中をみると大きな茶封筒1つと何かのメモが1枚入っている。
大きな茶封筒の中にはクリップで止められた数枚の資料(報告書)と写真が数枚入っている。

●何かのメモ
書きなぐられたシワの寄ったメモ、おそらく久里山が書いたものだろう。

-メモの内容-
想像もしなかった。まさか知るだけでききにさらされる神がいたなど。
そしてあの女が、まさかその神の…
あの本は神を知るためのものだった、せめて、こんなもの
--------
メモはここで途切れている。

●報告書…何かの調査でまとめられた報告書のようだ。依頼者の名は書かれてはいないがこの資料の中には岩井拓也の名前が書いてある事がわかる。

-報告書内容-
結果から言いますと貴方の娘さんは岩井拓也と援助交際をしており頻度は週2回程で繁華街にあるラブホテル-『Hands-Feeds』でよく行為を行っていたようです。娘さんに嫌がっている様子はなく、当然のように誘いに乗っていたような印象も受けます。ホテルに入り3時間程で出てきましたが出てきたのは彼女のみでその後数時間待っても岩井拓也は出てきませんでした。
私は少し気がかりになり、ホテルの方に言って部屋に入ってみたところ彼の姿はどこにもありませんでした。
部屋のシーツは黒く汚れ、微かな異臭が漂って居ました。
私個人で簡単な調査をしてみましたが、特に気になるものもなく、情事の痕もありました。しかし、このようにデザインされた部屋でよく…。またご報告をします。以上。

●写真
制服を着た女の子と岩井拓也がラブホテルの中へと入っていく写真が数枚入っている。
∟以上の資料からラブホテルの名前と部屋の番号を控える事ができます。

◆助手のデスク
こちらは元からあまり片付いていないようだ。引き出しが付いており、あけるとこちらには小さな茶封筒が入っていた。中にはふたつに折られた紙が入っており、どうやら古い本からちぎりとった紙のようだ。裏面にも表面にもびっしりと文字が書かれている事がわかる。
<アイディア>
成功-これは久里山が残したメモに書かれた『本』の1ページなのでは?と思う。
失敗-何故だかわからないが嫌な胸騒ぎがする。

★読む場合
あなたは茶封筒から紙を取り出し、中に目を通す。その中にはふくらみ白熱した身体をもつグレード・オールド・ワンである邪神『イゴーロナク』について詳細に書かれていた。読むのをやめたいと思っても、身体は言う事を効かない。悪意に満ちたその邪神は自分の存在を知った者の前に現れるのだと言う。
この冒涜的な知識に触れてしまった探索者は<1d3>のSANを消失します。
※この紙を読んでしまった場合は家に帰ってもNORMALENDとなります。そのままホテルへと向かうのならBADENDの描写を読み上げる事。

-GOODEND√-
探索者が久里山の言う事を聞いて寝るまでホテルに行かずに家に帰ればシナリオクリアとなります。
◆あなたは(警察を呼ぶのなら事情聴取の処理をし)疲れきった状態でその日は家へと帰る。相変わらず壁には赤い染みがそこにはあった。血塗れになった久里山や、赤い床の記憶がフラッシュバックしていく。しかし身体の、精神の疲労はあなたを眠りへと半ば強引に誘った。あなたは…やはり夢をみた。
しかし、あの夢ではない。二人の男女が教会の装飾を背にドアを通りレンガの壁が見える外へと出て行く夢だ。あなたに気付いたようにこちらを向く男女の顔は岩井拓也とあの助手だった。こちらを確認したあと二人はそのままドアの外へと歩み、ゆっくりとドアを閉める。バタン、とドアが閉じて…あなたは教会を模した空間の中に閉じ込められた。
あなたは目を覚ます。朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせば変わらないいつもの日常だ。はっと思い出し壁の方を見ても不思議な事に壁にあの赤黒い染みはなかった。
呆気にとられるも、あなたは直感する。あの神に付け狙われる日々はどうやら終わったようだ。

-NORMALEND√-
◆茶封筒の中身を読んだ状態で帰宅。
あなたは冒涜的な内容が書かれた紙の内容を読んだあと、(警察を呼ぶのなら事情聴取の処理をし)家へと帰る。相変わらず壁には赤い染みが出来ていた。血塗れになった久里山や、赤い床の記憶がフラッシュバックしていく。しかし身体の、精神の疲労はあなたを眠りへと半ば強引に誘った。そしてあなたは夢を見る。首がなく身体の白い巨人がゆっくりゆっくりとこちらへ近づいてくる。その光景に足がすくみ動けないあなた、しかしまだ距離は遠い、しかしずしりずしりとその化物はこちらへと近付いてきている。
あなたは目を覚ます。朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせば変わらないいつもの日常だ…と思いたかった。はっと壁の方を見てみると前日よりずっと範囲の広がったあの赤黒い染みがある。
あなたは直感した。あの夢の化物がこちらに来るのも時間の問題なのだと。自分は知り過ぎたのだと。
探索者はいつくるかわからない化物に怯えるためSANチェック<1d4/1d6>

-BADEND√-
◆ラブホテルへと向かう。
あなたは目的の部屋へとたどり着く事ができた。6階建てのラブホテル『Hands-Feeds』、その5階奥にある515号室の前に立つとどこからか微かな異臭を感じ嫌な予感がした。ドアには部屋番号のプレートとその下に刻印がされている。それはあなたの部屋の壁に浮き出てきている赤黒い液体で描かれた絵の、完成品と呼べるものだった。
赤黒い液体で描かれたそれは手の中に牙の生えた口がある絵だった。

KPへ…ここが探索者に与えられた生還への最後のチャンスです。ここでドアを開けると宣言するとBADENDになりますので、しっかりと確認をとってください。

★探索者が帰ると宣言した場合
→GOODEND√へ

★探索者がドアを開けると宣言した場合
ドアをあけると中は驚いた事に教会を模したデザインとなっていた。カトリック教のように豪華な作りで十字架はあるがマリア像はない。あなたの頭の中で岩井拓也から送られてきた画像がフラッシュバックを起こす。思わずあなたはドアの方へ後退る。どん、と誰かに当たった。
振り向くとそこにはにこりと笑った岩井拓也と、探偵事務所の助手を名乗っていた女性が岩井拓也によりそうようにしていた。二人の目に人間らしい感情なんてない。
あなたの目の前に、岩井拓也は手のひらを向けた。あなたは目を見開く事だろう。手のひらの中心には無数の乱杭歯がはえ、涎を垂らす赤黒い舌がだらりと垂れる口があった。岩井拓也はにたりと笑い三つの不気味な口がそれぞれこう言った。
「やっぱり来てくれた」「知りすぎてしまったようだね?」「ありがとう我が友よ、いただきます」
あなたはその鋭い歯で体中を貪られる。先ずは肩、肉を削がれ鮮血が飛び散る。怯んだあなたの腹がスコップで掘り返されるように抉られる。熱いと感じる前に床の上に臓物がびちゃりと落ちた。しかしまだあなたは意識を保っている。そして足、腕と食いちぎられて弄ばれるかのようにあなたの身体が、肉がなくなっていく。次に頬を抉られ視界がそれる。部屋の鏡に映る自分はまるでボロ雑巾のようだ。そのまま目が抉られる。喉が抉られる。とうとう呼吸ができなくなった。あなたはその場に倒れ彼の姿を見上げる。そこに彼の顔はない、首のない白い巨体の男が立っていた。そこであなたの意識は途切れる。神の供物となったあなたの意識は二度と戻る事はなかった。探索者ロスト。

-隠しEND-
久里山千秋が生きている場合です。
◆あなたは(警察を呼ぶのなら事情聴取の処理をし)疲れきった状態でその日は家へと帰る。相変わらず壁には赤い染みがそこにはあった。血塗れになった久里山や、赤い床の記憶がフラッシュバックしていく。しかし身体の、精神の疲労はあなたを眠りへと半ば強引に誘った。あなたは…やはり夢をみた。
しかし、あの夢ではない。二人の男女が教会の装飾を背にドアを通りレンガの壁が見える外へと出て行く夢だ。あなたに気付いたようにこちらを向く男女の顔は岩井拓也とあの助手だった。こちらを確認したあと二人はそのままドアの外へと歩み、ゆっくりとドアを閉める。バタン、とドアが閉じて…あなたは教会を模した空間の中に閉じ込められた。
あなたは目を覚ます。朝日が差込み、鳥が鳴いていた。身体を起こせば変わらないいつもの日常だ。はっと思い出し壁の方を見ても不思議な事に壁にあの赤黒い染みはなかった。
呆気にとられるも、あなたは直感する。あの神に付け狙われる日々はどうやら終わったようだ。
…後日、あなたの携帯電話に着信が入る。確認をしてみるならそれが久里山からである事がわかった。あなたはおそるおそる電話をとってみる。「やあ、○○さん。驚きましたか?お世話になりました。探偵の久里山千秋」です。とあのお茶目な声が聞こえた。

-クリア報酬-
GOOD、隠し…SAN+1d10+2 神話技能+1d3%
NORMAL…SAN+1d6 神話技能+5% 2d4ヶ月後にお迎え→イゴーロナクの退散や対処法を見付けていない限り探索者ロストとなる。
BAD…なし

-背景-
岩井拓也はイゴーロナクの器と成り果てても生前の表の性格が強く出ており、しばらくの間は怪しまれる事がなかった。繁華街にて援助交際などを行いイゴーロナクの情人を生み出しつつ教会を模したラブホテルの一室を住処兼餌場としていた。そしてふと探索者の事を思い出し、食ってやろうと考え探索者ならどう自分を探しに来るだろうと考えちくちくと部屋に怪異を送り始める。
助手は岩井拓也が生み出したイゴーロナクの情人であり、久里山を密かに監視していた。
そして久里山は岩井拓也の部屋で見つけた『グラーキーの黙示録Ⅻ巻』の危険性に気付き、探索者が読まないようにと本を処分しようとした所を助手に襲われ絶命する。助手があえて噛み付きなどの攻撃で久里山を殺さなかったのは探索者が久里山の死因を調べ変に警戒をさせないため。
何故岩井拓也がこのようなまどろっこしい方法をとったかは不明であるが、最後の最後まで友人である探索者と遊びたかったのかもしれない。

-コメント-
「知りすぎてしまったようだね?」がやりたかったまでです。
何度か回しましたがイゴーロナクの情人である助手との予期せぬ戦闘が起こったりしました(楽しかったです)

-久里山千秋について-
彼が生存している場合、グラーキーの黙示録Ⅻ巻を読んでいるためその後もイゴーロナクに付け狙われるかどうかはKPに任せます。

-鋭利な感覚とは-
探索者の(久里山を含む)勘をイメージして名付けました。

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2016-06-20 : CoCシナリオ :
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